欠片26.『鍛錬』
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早朝5時に起床するサーチは、毎朝の日課を行なっていた。
「……ハァ、ハァ、あと472回!!」
現在のサーチの日課はアストラが決めており、サーチは毎日欠かさずにこなしている。
・腕立て伏せ 1000回
・腹筋1000回
・スクワット500回
・ランニング5km
が今の内容なのだが。先日のアストラとの鍛錬により変更された。
それが──
・腕立て伏せ 500回
・腹筋 500回
・ランニング10km
・パンチの素振り 500回
・反復横跳び 500回
へと変更された。
この内容を、旅の行動を始める朝8時までに終わらせなければならなかった。
そして、8時から9時までは朝食を担当させられ、サーチは人数分の料理を作っていたが、ユリニトが料理を作れると知った後は少しだけサボっている。
「んん〜ウメェ〜〜!!」
「もう、ずっとユリニトの作るメシでいいじゃん!」
『アハハッ、ありがとう〜♩』
『でも、目的地までの間だけだからね?』
「……っちぇ〜分かってるって〜」
ユリニトの料理がもの凄く美味しかったようで、不満そうにアストラの方を見つめ愚痴をこぼすサーチ。
「そもそも師匠が料理できたらなぁ〜……。」
"ギロッ"
冷たい視線でサーチを
「な、なんでもありませんッ!!」
「ただ鍋にぶち込むだけでよければ作るが?」
その言葉に2人とも真顔になっていた。
「うぅっ…。」『え』
「………。」
「ワタシは、昔からその手のことはカラっきしだ。」
「なら、師匠のちっちゃい頃は何してたんだ?」
サーチはアストラに質問した。
しかし、アストラは一瞬だけ
「………」
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「アストラッ!オマエは我がルナスター家の希望なんだ!!」
「その程度では───になれないぞ!もっと鍛錬をしろッ!!」
「いいな?オマエは……オレの……に…」
「……出来なければ今日はメシ抜きだ」
「分かったな!!!」
「……はい。お父さま。」
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そして、少しだけ顔を
「訓練や鍛錬だ。」
『………。』
その様子をユリニトは、真顔のまま見つめていた。
一方でサーチは、闘志を燃やしながら張り切っていた。
「へぇ〜!!それで師匠はあんなにも強いのかー!!」
「オレも負けてられねぇな!」
「あと十キロ走ってくる!!!」
その発言に、冷静にツッコミを入れるアストラだった。
「もう出発の時間だ。やめろバカ弟子」
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【同時刻
白い丸い形の建物でできた小さな街は破壊され、
頭部から血を流している男性。
「…うっ…」
腹部から出血している男性。
「…いてぇ……。」
助けを
「……助けてください!」
「お願いします!……何でもしますからッ!お願いしますッ!!お願いしますぅ……!!」
「な、なぜ。こんなことを……。」
そんな人々の目の前に、2人の少女は不気味に『ニヤリ』と笑っていた。その笑顔の口からは『ギザギザ』した歯が覗いていた。
町長の言葉に、不気味な笑みを浮かべる黒髪の少女が返事を返す。
「アハハッ!!助けてだって〜〜!」
「オモチャが勝手に喋ってる〜!コロしちゃうよ〜?」
[種族:〇〇]
続けて白髪の少女も話し出した。
「ナンデって──」
「キャハッ!!目標が来るまでのお遊びにキマってんじゃ──ん?」
[種族:〇〇]
その言葉を聞いた町長は怒りに満ちていた。
「遊び……じゃと……?」
「そ、そんなことで……人を殺すなんて馬鹿げとるじゃろう……!!!」
「ハァー?ウチらは何してもイイの!!あのお方から許しを得てるからネー!」
「ネ〜〜!!」
「あの…お方じゃと……?」
「オマエは知らなくてイイよ──」
「もう、シんでイイよネ〜?」
「ひぃっ……やめっ……!!」
"ガブッリュッ"。"ブジュッ"。
そして、町長の声は聞こえなくなった。
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