欠片20.『後釜』


欠片ピース20.『後釜あとがま』です!


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【2日後】



『よおぅし!!型が出来たぞぉ!!』


「よっしゃぁあ!!!」



『さっそく造ってくかァ!』


「おっす!」



『今回はパーツごとに型をとったからな』

『なかなか数があったぜぇ』


木で設計した模型と四角い型を2つ用意し、型の中に湿った砂を入れ、その中に模型を埋める。

その後、砂を固めて片面の型を取り外す。

その工程を何回も繰り返し、パーツの型を作ったのだ。



『さて……と。ここから調合しながら溶かしていくぞ。』

『ミスリルは一度溶かしてるが、もう一度溶かさねェといけねェな』



『その前に……』



『先に白鉄ハクテツ破片クズを溶かしてくぞ!』

『そのあと徐々に温度を上げてミスリルを混ぜてく』


『ミスはできねぇ!ここから先は気ィ抜くんじゃねぇぞ!サーチ!!』



「おう!!!」



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「もういいのか?」


アストラがサーチに問いかけてきた。



「うん!」

「完成したんだ!新しいオレの破片ノ武器ウェード!!」


「はやく使いてぇ〜!!」



「フッ」

「それならもっと、鍛錬しないといけないな」



「あの〜アストラさん……?いちおう〜…これでも毎日頑張ってるんですけど…?」



サーチは眉をひそめながら、ビミョ〜な顔でアストラの顔色をうかがった。



「何か言ったか?」


鋭い目つきで上からの目線により、サーチはかしこまる。



「い、いえ!なんでもありませんッ!!」



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極子水星要塞ミニマルフォートレスから北西912km】

白骨屍屑山コープスベッジマウンテン  ふもとの町中】



道案内の看板の前で2人の少女が話していた。



「ネェネェ〜、ホントに来ると思う〜?」



「キャハッ!!どうだろうネー!!」

「でも、メリウス様のご命令だシー」

 


「待つしかないよネ〜〜?」

「ないよネ〜〜?」




「……リプがオッキイほうヤるからー!!」

「レイはちっこいガキの相手ネー?」



「ハ?レイがオッキイほうなんだけど〜〜!?」

「ブッコロスよ〜〜?」



「アァ!?やんのかテメェー!!ギタギタにしてやろうかー?このクソ◯ッチが!!」


「テメェこそナニ様だよ?アァン?」




『………ンンッ〜〜〜────』




「じゃあさぁ〜カケでキメよっ〜か〜!」

「いいネー!ソレでキメよっかー!」



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鉄屑要塞スクラアイフォートレス  北門】



鉄大猩久屑アイアンゴリラの件では世話になった!!』

『感謝しますぞ!アストラ様』


子爵 [イアン・ブラック(260)]

  [種族:ハーフドワーフ]



「いえ。こちらこそ面倒になった」

「ありがとう」




『サーチ!元気でな!!』


鍛治士『テツゴウ(126)』

   『種族:ハーフドワーフ』



「おーう!!!テツゴウのおっちゃんもほんっとうにありがとうー!!」

「造ってくれた破片ノ武器ウェード、大事にするよー!」



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サーチが公爵と話してる間。テツゴウがアストラに声をかけた。



『オイ、アンタ』



「?」


              ・・

『アンタ。ルインルーナ王国の後釜あとがまだろ?』




「──!」


「元……だがな。」

「それがどうした?」



『……。』

『いや……ソレなら良い。』



『……サーチのことはどこまで知ってる?』



「……。」

「悪いが……答える義務はないな。」



『そうか…。』

『サーチのことは頼んだぞ』


『アイツが師だったんだ。アンタならわかんだろ。』



「ああ……。」

「分かっている」



公爵との会話が終わったサーチが大きな声でアストラを呼んだ。



「お──い!!師匠ー!」


「そろそろ行こうぜー!!」




「ああ、すぐに行く」


こうして、再び二人は南東にある『極子水星要塞ミニマルフォートレス』を目指して歩き始めた。


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