欠片4.『誓い』


欠片ピース4.『ちかい』です!


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「完成ー!!!」



『やったな!サーチ!』


「おう!ありがとう!!おやっさん!」


無事に造り終えた『破片ノ銃剣ベネシオッド』を手にしたサーチは、ツベチカと談笑だんしょうしていた。



"ゴゴゴ"……



"ドゴゴゴゴゴッ"……



と、聴こえてくる地響きに反応する2人。



『最近、やたら多いな』

 

「オレがココにいる時から、地震なんてなかったよな」

「おやっさん。昔からよくあることなのか?」



『いいや、めったにねぇなぁ』


『それに、あったとしても。ここまで多いのは……ハッキリいって、異常だな。』



「そうなんだ。」

「もしかして、デッカい機屑物ガーベマジルが動いてたりしてな!」


「ヘヘッ」とサーチが笑いながら話していたが、ツベチカはどこか、胸騒ぎがしていた。



『何もなけりゃぁいいが……』



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"ズズゥゥウウン"……



鳴り止まない振動と音の中。サーチは、ツベチカに提案をしていた。


「なあなあ!おやっさん!」

「今から、破片ノ銃剣ベネシオッドの試し撃ちに付き合ってくれよ!」


『今からぁ!?』

『今日はもうシメェだっての……帰って酒だ!酒ェ〜!!』


「ちぇっ〜」 


『それによぉ、地響きがすげぇんだから』

『ガキがあんまり出歩くんじゃねぇよ』


『分かったら、さっさと部屋に帰れ。』


手で『"シッシッ"』としてくるツベチカに、サーチはねる。



「ならいいよ。オレ一人で行ってくるし。」



『たくっ…もうお子ちゃまじゃあるめぇし』

『……。ハァ……日没までには戻ってこいよ。』



『………』

『おい、サーチ』



「……なんだよ?」



『きぃつけろよ。』


ツベチカの真っ直ぐ見つめる瞳を見て、少しだけ戸惑とまどうサーチだったが。内心どこかで腹が立ってた。


(まーた子供扱いしやがって)

「分かってるって」



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"ズズゥウウン───"ズズゥゥウン──!!



「まだ鳴り響いてるな」

「それも、さっきよりも大きい…?」


(音がかなり近く感じるな)



サーチはリュックを背負い、いつも行く狩場かりばへと来ていた。


谷先から、北東全体に森が広がっているが、そこから西に2km進むと巨木きょぼくが現れる。

その巨木の奥には大きな湖があり、深峡岩要塞ディーニオンフォートレスの住民はそこで飲み水を確保していた。

そこには草獣型そうじゅうがた在屑物アニマもよく飲み水場としておとずれており、その在屑物に、サーチは自作した破片ノ武器ウェードの試し撃ちなどをしていた。

 


「さーて、今日はどうかな」

「アレ?」


いつもは水を飲みに来ている在屑物アニマがいるはずだが、今日はいくら待っても現れることはなかった。



"ズズズゥゥウウン"──



「珍しいな」

「このデッカい地響きで、みんないなくなっちゃったのか?」


その後も一定の間隔で鳴り響く地響きは、突然止まると。

次の瞬間。大きな音を立てた。



"ズドォォォォンンン"!!!!!


"ズゴゴゴゴゴッ"……!!!

  


それは、深峡岩要塞ディーニオンフォートレス方角ほうがくから鳴っていた。



「──なんだ!?」



「あっちは街のほうだ……」

「みんな……!!」



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"ゴゴゴゴゴッ"!!



"ドゴゴゴッ"……!!!!



未だ鳴り止まない轟音ごうおんと地響きが聴こえる深峡岩要塞ディーニオンフォートレスに、サーチは必死に走った。



「…ハァ……ハァ…。……クソっ」

「何が起きてるんだ……?」



「……ただの地震じゃなかったのか…?……ハァ…」



「おやっさん……無事でいてくれよ!!」



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象岩亀エレマントールスの活動開始から71時間後】


サーチの目に飛び込んできた光景は、衝撃的なものだった。

それは、まるで山が動いているかのような光景だったからだ。


しかし、山のよう見えた巨大な生物は、深峡谷しんきょうこくを崩しながら直進していく。



「は?」

「なんだよアレ……」



(山……?)

(なんであんなもんが動いてんだよ……)


(まさか…ほんとにでっかい機屑物ガーベマジルだってのか……?)



(いや、今はそんなことは関係ない!それより……みんなは!!)



サーチが入り口に辿り着くと、そこは瓦礫の山となっていた。


(どう……なってんだよ……!)



「おい……やめろよ…」

「そこはオレの……故郷だぞッ!!!」


「おやっさん!!みんなッ!!!」



(みんな無事なのか……?)



依然として歩みを止めない象岩亀エレマントールス


深峡谷しんきょうこくの入り口に立ったサーチは、絶望していた。

入り口の周りには、多くの瓦礫がれきの山があり、崩れ落ちた瓦礫の隙間からは……赤い液体が地面に流れていた。



「誰か……無事なのか?」


「誰かー!!おーい!!返事をしてくれッー!!!」



「おやっさんー!!」

「みんなー!!……ハァ……誰でもいいから……。」


「……返事をしてくれよ…」



頭をよぎるツベチカやみんなとの思い出を思い返すサーチの瞳からは涙があふれていた。



「……ハァ……ハァ…」


「ハァ……ハァ……うぐっ。……ハッ…ハッ…ぐっぅ…ハッ……うぅ。」




(オレはただ……。眺めてることしかできない……。)




何もできない無力感と目の前の光景に胸が締め付けらたサーチは、過呼吸になりその場にせてしまう。

薄れゆく意識の中で、少年の目は怒りに燃えていた。


その時──"背筋"に電撃が走ったような痛みを感じた。



"ジリッ"!!!



「うっ……ッツ…」




【この日──

 一人の少年は復讐をちかった。】




「ハッ……ハァ…」



「……してやる…」


(ぶっ壊してやる……!!!)




「ハッ……ハッ……。うぐっ…。…ハッ……」


(ヤツら全員ぶち壊すッ!!!!!)



「ハッ……うぐっ…ゆる…さねぇ…。……ハァ……オレの大切なもん…を…」


「……奪った……や…ら…」


ドサッ……。



スタッ…スタッ……。


気を失ったサーチは、その場へと倒れた。

そして、薄れゆくサーチの視界の奥には、何者かが迫ってくるのが微かに見えていた。

その人物が歩みを止めると、倒れているサーチを見つめていた。



「………。」


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