欠片2.『深峡岩要塞』
──────────────────────
【3年後──】
【
サーチが住む
かつて人類は、
その
しかし、要塞といっても迎撃兵器などはない。
これから先の時代に、いずれできるかもしれないが、一体いつになるのかは誰にも分からない。
さらに、地上からも地下全体につながる階段が伸びていため、地上にも出ることができる。
そうして、人類は要塞を築くことで機屑物の進行から生き延びてきた。
──────────────────────
サーチは自分の部屋で新聞を読んでいた。
月に一度届く新聞は、王都『ルインルーナ王国』から各要塞に届くようになっている。
今では紙などの資源は貴重な物であり、本もまたその一つだった。人類の歴史や知識を、後世に伝える手段として、大切に保管されてきた。
サーチは、働いた
「──ルインルーナ王国が、
「ふーん」
「まあ、ここは関係ないかな〜」
【ルインルーナ王国を中心とし──】
【各地に8つの巨大な要塞が存在する】
【8つの要塞の周辺には】
小規模な要塞がいくつか建設され】
【サーチが住む
その内の一つであり】
【ルインルーナ王国の近くに存在している】
その後も新聞を読み進めていると、『グゥ〜』とサーチのお腹が鳴った。
「ハラへったな〜」
「広場に買いに行こうかな」
サーチは部屋を後にして、入り組んだ通路を進んで行く。
そして、大きな空間にたどり着くと、食材を売っている店や武具を売っている店、糸や布、生活に必要な物、他にもさまざまな売り場が並んでいた。
そこは、『広場』と呼ばれる大勢の人々が行き
サーチが目的の場所まで着くと、そこにはくすんだ緑色の帽子を被り、短い黒髪の男が座っていた。
「よう。サーチ!元気にしてたか?」
商人[グレディ(28)]
[種族:ヒト]
「グレディ!」
「まあ、それなりにな!」
「ハッ、オマエは歴史本か
「いつぶっ倒れやがるかわからん!」
「ダァーハッハッハ!」
そう話しながら、グレディは大笑いしていた。
「ハハハ……。否定はできないな…。」
「今日も乾パンでいいのか?」
「いや、今日はりんごとパンをくれないか」
「おっ!めずらしいな」
「いつもは金が無くて、乾パンしか買えねぇって泣いてんのによ」
「ハッハッハ!」
「今月は、歴史本を買わなかったんだよ」
「それに、
「だから、久しぶりに贅沢をしようかなって!ヘヘへッ!」
「なるほどねぇ〜。いいじゃねぇか!」
手際よく準備するグレディから食べ物を受け取り、
「ハイよ!お待ちどうさん!ちなみに、今日のりんごはいつもよりうまいぜ!」
「ほんとか!」
「ああ、今朝ルインルーナから仕入れたもんだからよ!」
「なるほどね!ヘヘッ、ラッキー!」
「まいど!またこいよ〜!」
「おう〜!ありがとう!」
「またなー!」
手を振りながらサーチは、広場を後にした。
──────────────────────
【
【
半径500mの街を囲むように、高さ50mの白い壁に覆われた要塞『
サーチが住む『
その為──高い壁を築き上げ、見晴らしを良くしている。
さらに、壁の上に固定砲台である『破片砲台(テリード)』が設置されているため、
"ズズゥゥゥン"…
"ズズゥゥゥン"……!
遠方から大きな音が鳴り響きながら、足元には振動が伝わってきていた。
天候は悪く、
「ん?なんだあれは……」
「──なっ!!これは!!」
「遠方300mから大小合わせ」
「
「門を閉めろ!!!」
すぐさま壁門の上にいる別の兵士にも伝令をする。
「オマエはすぐに
「はい!」
「残りの者は上から迎撃だ!時間を稼ぐぞ!!」
「門の突破を阻止しろ!!」
兵士たちはすぐに
「撃てぇぇぇぇぇ!!!」
"ドォン"!!"ドン"!"ドドンッ──"!!
大きな音が鳴り響かせながら発射された砲弾は、迫り来る
いくつかの小型の機屑物は倒れていったが、中型や大型の機屑物は破損はあるものの、動きは止まらなかった。
数分後。大隊長が
「視界が悪いな」
「おい、双眼鏡を貸せ」
大隊長[オーディナル(42)]
[種族:ヒト]
オーディナルは、迫り来る
(なんでいきなり……こんなにも多くの
(ヤツらは一体、どこからきたんだ?)
(目的はなんだ?しかも、全て
「これは、異常だ……」
(
(基本的に狩り自体は、単体で行動をする。)
「それなのにどうしてこんなに。」
「でんれっ…ぃ…ハァ…ハァ……伝令──!!!ココより北に450kmの『
北側から息を切らしながら、歴史生物図鑑の「ウマ」に似た『
「どういう事だ!?」
「大地が動くなんて、そんなことあるわけ無いだろう!」
「それが…」
「とてつもなく巨大な──」
「
「なんだと……!?」
「見た目は…「カメ」のような姿をしており」
「とつぜん大地が揺れ、巨体が起き上がると…こちらに向かってゆっくりと進行し始めた。」
「──と、
「間違いないのか?」
「は、はい。」
「こちらにくる途中……この目で見たので間違いありません。」
「推測でも…大きさは500m以上はあったかと…」
「500mだと!?」
「はい。
その場にいる、話を聞いた兵士たちは
(今から住民を避難させるにも……間に合うのか…?)
(すぐ目の前にも、
(どうすれば……)
"ズズゥゥゥン"…!!
"ズズゥゥゥン"!!!
"ゴゴゴゴ"……。
地面が割れるような地響きは、先ほどよりも近づいてきていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます