第1話-1


「先輩、次来る課長ってどんな人なんですかね?この前の人よりマトモだといいんですけど…」


「噂だと元々ここにいた人らしいですよ。確か名前は………


「はいはいみなさん注目!!今日からここ、羽田支局、警備三課に異動してきた斎藤 芳樹課長代理ね!宜しく!代理、挨拶を」


「はい、皆様こんにちは。改めてましてココ、内務省警備部、羽田支局の警備三課に配属されました"斎藤さいとう 芳樹よしき"と言います。役職は警備課長代理です。年は26です。自分はここは入った時に配属されて以来なので当時とだいぶ変わっているかと思います。実質新人なので是非皆様ご指導ご鞭撻の程宜しく御願い致します。」


「えー彼はつい最近まで怪我で休養していましたが、晴れて復職、そしてココ羽田に配属という形になりました!みんな宜しくやってね!」


「「「よろしくお願いしまーす」」」


「じゃあとりあえず代理はこっちで説明するから、他の奴らは通常業務戻っといて、解散。」


解散の言葉と共に一斉に仕事に戻っていく。我々も戻ろうとした時、統括課長が呼び止めて来た。


「あ〜高橋士長と平川副士長も来てもらえる?君たちにも用があるから」


「「…?」」


統括課長に呼ばれ別室に行くと、そこには部長と先程挨拶をしていた新任の課長代理が座っていた。俺らが入ったタイミンクで部長が言う。


「あ〜…今来たこの2人が4班の班員で君の新しい部下ね、高橋と平川」


部下…?何を言っているのだろうか、いきなり呼ばれたかと思えば。4班とはなんだ、ウチは3班までしか存在していない。そんな疑問を浮かべていると横にいる後輩が声を上げた。


「4班って何ですか、聞いてません。それに部下ってなんですか?仰る意味が分かりません。」


食い気味だな…怒っているのだろうか。なだめようとすると部長が口を開く。


「あ〜まだ言ってなかったっけ。新しく三課は4班を設置、そして君たち2人はそこの班員に任命。それで班長は新しく来たこの斎藤君にやってもらう形。」


「そういう事なんでよろしくお願いします、高橋さんと、平川さん?」

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