自販機について思うこと

傀儡

独り言

自動販売機っていいですよね。

何時如何なる時でも誰これ構わず平等に、公平に、損得勘定抜きに、様々なものを提供してくれる。

一度ボタンを押せば、軽快な音と共に少し乱雑に欲しいものを提供してくれる。

その乱雑さは友人からの雑な投げ渡しに少し似ていて親近感を覚えます。

飲み物に始まり、食べ物、デザート、雑誌、玩具、エロ本。

とある国では最近、銃も販売するようになったそうです。物騒なものですね。

要するに、自販機が我々に提供してくれる物には枚挙の暇がない、ということです。

恐らく、1時間ほど散歩をすれば両手では数え切れないほどある、僕よりも背が高い、四角い物体。その名は自動販売機。

色は赤や青、白など何種類もあります。

訪れる理由も千差万別です。

お釣りが欲しいから。

硬貨が汚く交換したいから。

下に小銭が落ちてるかもだから。

深夜光に誘われたから。

激レアな飲み物をゲットしたいから。

千差万別、十人十色、百人百様でしょう。

そんな様々な理由で訪れる者ですら、寛大に受け止め、寛容に見守り、寛厚に見送る。

そんな彼らは、恐らくこの世で最も無差別的で非戦論者な存在だろう、と僕は思うのです。

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