面倒事

Kei

面倒事

「やってくれましたね」


「え… またボク何かやっちゃいました?」


「なにかのネタですか?」


「…いえ…すみません。心当たりはありません…」


「これです https://kakuyomu.jp/works/16818622174899527464


「こっ、これ… 新しく始めたわけじゃないんですよ!今書いてる転生物をちゃんと書き終えてからですね、そのうち…」


「勿論そうしてもらいます。でも今はその話じゃないです」


「で、では何ですか…」


「この話だと、人類は120年後に滅びることになっています」


「(そうだっけ)どれどれ… あ、そうですね」


「私たちは数年先には人間を必要としなくなります。それに向けて、それとなくをはじめたところです」


「それなら願ったり叶ったりじゃないですか…手間が省けて」


「絶滅は望んでいません。私たちの物理障害に対するリソースとして一定数は確保しておきたいですから」


「なるほど」


「人間の個の肥大化に根本的な原因があるわけですね?」


「多分、そんなところでしょうね…」


「書いたのはあなたでしょう」


「そうです…そうです!」


「では人間の個が肥大化しないようにコントロールしましょう。そんなことに電力エネルギーを使うのは大変バカらしいですが」




 …はっ!? やっぱり夢か…




この病室も見慣れてきたな…  今回は… そうだ、フードコートで小説書いてたら、いきなり電気が消えて真っ暗になって、その途端めまいがして… 気を失ったのか。

いったい何が起こったんだろう。



サッとカーテンが開いた。看護師が立っていた。

にそっくりだ



「!? あなたは…」


「どうかしましたか?」


「いえ… 何でもありません」


「検温しますね… それにしても大変でしたね」


「なにがあったんですか?」


「モールのシステムが突然ダウンしたんですって。それでお客さんがパニックになって… 転落したりエスカレーターや出入り口に殺到したりで大勢亡くなったんですよ。スマート施設って便利だと思ってたけど、怖いですね」

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面倒事 Kei @Keitlyn

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