第1話 病室

閉ざされた病室に、今日もひばりはやってきた。

遊びに来たのである。

しかしそれはいるかにとってとんだ迷惑。

なぜなら彼女が病室に来るとろくなことがないからである。

病室には沢山のおもちゃが散乱している。

ひばりはそのおもちゃで遊びだした。

すると、いるかは安心したように短い手を下ろした。

彼女が夢中で遊んでいるのも束の間。

いるかは熱を出してしまったのである。

苦しそうにするいるかを見て、彼女はいてもたってもいられなくなった。

彼女はいるかの上に冷却剤をのせ、様子を見ることにした。

再び彼女は遊びだした。

その様子をいるかはなんとなく見ている。

そしているかは彼女の笑顔は自らを看病する時とおもちゃで遊ぶ時と同じであることに気付いたのだ。

いるかははっきりと理解はしなかったが、そのようなことを薄々感じ始めたのである。

しかし、熱は下がることなく、苦しみで考える暇もなくなってきた頃。

いるかは彼女に助けを求めたのである。

すると彼女は注射器を取り出し、いるかに刺そうとする。

内心いるかは嫌がっていたが、その針が遠のくことはなかった。

いるかは頑張って注射を耐えたのである。

しかしいるかは再び気付いたのだ。

彼女が楽しそうにしているということを。

彼女が病室から去ってもなお、その理由をいるかは考え続けた。

そしてなかなか結論の出ないまま夜が訪れたのである。

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