第2話 雨音の下で
午後九時十分。
雨は降り続いているが、二人には関係なかった。
いるかはひばりの空想世界にいたのである。
いるかは幸せであった。
なぜなら、ひばりが隣にいるからである。
いるかは注射の後、孤独であった。
寂しかったのである。
ひばりがいるかに話しかけると、ひばりの思うようにいるかは返答をした。
一緒に遊び、抱きしめ合い、慰め合った。
しかし、時間は儚いものである。
午後九時二十分。
ひばりは眠りについた。
だが、いるかは眠りにつくことを拒み、起きていたのである。
そしているかは考え続けていたことの結論を出した。
自分はひばりにとって最高の友の投影だと。
最高の友であるから楽しそうにしているのだと。
しかし、いるかはその自らの考えを否定しようとした。
ひばりに良き友達ができた場合自分の必要性を失うからである。
いるかの思考は回り続けた。
しかし、途中でこんがらがり、結局はひばりの心の通りに過ごすことにしたのである。
そして気づけばいるかも眠りについていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます