第2話 雨音の下で

午後九時十分。

雨は降り続いているが、二人には関係なかった。

いるかはひばりの空想世界にいたのである。

いるかは幸せであった。

なぜなら、ひばりが隣にいるからである。

いるかは注射の後、孤独であった。

寂しかったのである。

ひばりがいるかに話しかけると、ひばりの思うようにいるかは返答をした。

一緒に遊び、抱きしめ合い、慰め合った。

しかし、時間は儚いものである。

午後九時二十分。

ひばりは眠りについた。

だが、いるかは眠りにつくことを拒み、起きていたのである。

そしているかは考え続けていたことの結論を出した。

自分はひばりにとって最高の友の投影だと。

最高の友であるから楽しそうにしているのだと。

しかし、いるかはその自らの考えを否定しようとした。

ひばりに良き友達ができた場合自分の必要性を失うからである。

いるかの思考は回り続けた。

しかし、途中でこんがらがり、結局はひばりの心の通りに過ごすことにしたのである。

そして気づけばいるかも眠りについていた。

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