概要
生か死か。俺はどうなるのか
「もし俺が倒れて、延命するかどうかの選択肢を提示されたら、躊躇なくしないと言ってくれ」
妻にはそう頼んでいた。
当時は半分冗談のつもりであったが、自由が効かず自立もできないような人生に価値などなく、死んだ方がマジだと思っていたのは本音であった。
「こりゃあかんね。ご家族はもういらっしゃってる?」
「はい」
「説明するかぁ。しかし、まだ若いのに気の毒だねぇ」
医者と看護師だろう。
どんな状態かは分からないがとにかく体が動かなくなり病院に担ぎ込まれ、そんな会話を聞かされる。恐らくここは地元の市民病院だ。まったくデリカシーがない。
しかしおかげでなんとなく察した。恐らく駄目なのだろう。生か死か、例え生きても寝たきりとか、そんな重篤具合のようだ。相変わらず体はぴくりともしないが意識があり
妻にはそう頼んでいた。
当時は半分冗談のつもりであったが、自由が効かず自立もできないような人生に価値などなく、死んだ方がマジだと思っていたのは本音であった。
「こりゃあかんね。ご家族はもういらっしゃってる?」
「はい」
「説明するかぁ。しかし、まだ若いのに気の毒だねぇ」
医者と看護師だろう。
どんな状態かは分からないがとにかく体が動かなくなり病院に担ぎ込まれ、そんな会話を聞かされる。恐らくここは地元の市民病院だ。まったくデリカシーがない。
しかしおかげでなんとなく察した。恐らく駄目なのだろう。生か死か、例え生きても寝たきりとか、そんな重篤具合のようだ。相変わらず体はぴくりともしないが意識があり
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