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ダイニングにて…
菜津「じゃあ、ここからは強化合宿のお時間です」
優希「あれ、2人はどこ行った?」
怜悟「テニスしに行ったぞ?
次の教える役を賭けて」
優希「そういや言ってたな」
菜津「だいたい1時間で交代になるかなー」
優希「んで?なんの教科するんだ?」
菜津「2人の苦手教科は?」
優希「数学と物理」
怜悟「数学と物理と化学と歴史」
菜津「多いねー。
じゃあ数学からしよっか」
優希「へーい」
菜津「…あ、部屋に忘れ物したから先にこの過去問やっといて」
怜悟「いつのやつだ?」
菜津「去年のは渡したから、その前のかな」
優希「どんな人脈があるんだよ?」
菜津「乙女に秘密は多いのだ。
んじゃ、がんばれー」
怜悟「…行ったか。
なぁ優希、抜け出さね?」
優希「どこにだよ。
捕まって痛い目見るだけだろ」
怜悟「まあ、それもそうか。
じゃあわからん問題は相談しようぜ」
優希「それ、お前が得するだけだろ。
全体的に俺のほうが成績いいし」
怜悟「そうだよ、オレはどうせ劣等生だよ」
優希「そこまで言ってねえだろ」
怜悟「お前らがやさしいから言ってないだけでそう思ってんだろ?」
優希「そんな事ねえよ。
ヒスっても誰も得しねえぞ」
怜悟「じゃあオレの劣ってない所はどこだよ?」
優希「あ?めんどくさいな…俺より料理出来る所とか車運転出来る所とか彼女居る所とか?」
怜悟「彼女はこの前フラれたよ...」
優希「あ…すまん」
怜悟「…なぁ優希、とりあえず1発シバいてくんない?」
優希「あ?なんだよ気持ち悪い」
怜悟「さっきからなんかおかしい気がしてさ」
優希「確かにそうだな。
頭?頬?その他?パー?グー?」
怜悟「頬をパーで」
優希「わかった…いくぞ?」
パァン!
怜悟「いってぇ!
…よし、なんか憑き物落ちた気がする」
菜津「…何やってんの?」
――――――――――
しばらくして…
怜悟「…ここってどう解くんだった?」
菜津「あー、これはあの公式を当てはめて...」
光「やー、負けたー」
詩恵歌「…ぶい」
菜津「おかえりー。
やっと交代の時間か」
光「それよりなんか軽く作ってくんない?
小腹空いてきたよー」
詩恵歌「…ペコです」
優希「しゃーないな。
材料あるし、クレープでも作るか」
怜悟「オレも」
菜津「あんたはダメ。
まだ問題解けてないでしょうが」
――――――――――
軽食挟んで…
光「さぁて、今度は私が相手だー」
優希「チェンジで」
光「なにをー!」
怜悟「悪いけど言動が勉強できそうに見えない」
優希「仮に勉強出来ても教えるのは下手そう」
光「むぐぐー...。
なら、君らの得意科目とテストの点数はー?」
優希「え、んー…現代文が87点だったかな」
怜悟「地学83点」
光「ちょっと低いねー。
んじゃあ得意を伸ばしてみよー」
――――――――――
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