たとえ記憶を失っても、そこにある家族の絆は――

独特の文体が、記憶をなくした主人公が世界を少しずつ認識していく様子を巧みに描き出しています。
淡々とした語り口の中にも、家族の優しさやぬくもりが静かに滲み出ていて、じんわりと胸を打たれました。
これからどのような物語が紡がれていくのか、とても楽しみです。