防衛
第15話 終わり
心臓を早速獣人のものに変える。
「おおおおっ!」
髪は白く染まり長髪になった。それに加えて耳が生える。
そして顔はわからないがルークが整っているといっていたから多分そうなのだろう。
「じゃあ獣化を使っていきましょう」
「「獣化」」
体毛が伸びて全身が毛に包まれる。それに加えて髪がさらに伸び腰まで届く。
「じゃあ行きましょう」
獣化前は2速歩行であったが獣化後は4速歩行であるらしい。
「はいはいみたいな感じか?」
最初は慣れなかったが時間が経つとマスターしてくる。
「速ッ!」
超スピードで野原をかけていく。
とにかく色んな場所を走り回っていると町が見えた。
大きな城壁が町を囲んでいる。確かユーリカという有名な町だ。
「獣化解除」
2速歩行に変えて俺とルークは共に町へ入っていく。
「はぁ、、初めて人の町に来たんですけど、、凄いですね」
とルークは感心している。
「さて、まずは冒険者ギルドに行こう」
「ですね」
冒険者ギルドにつく。
しかし人数がこの町の大きさにしては余りにも少ない。何かあったのか?
「あっ、、冒険者さんですか?」
「はい、、新人で、、」
「分かりました。こちらへ」
前の様に水晶を通しステータスを見せる。
「レベル41とレベル17、、高レベルですね」
「はい。よく狩りをしていたもので」
と平然と嘘をつく。
多分こんなに怪しい冒険者はいないだろう。だからこそ質問が来るはず、、
「そうですか!では登録させていただきます」
「!?」
予想外だ。まさか人数が少ないことに関係が、、
「今ある事を行なっていて、、あっ簡単なことなんですけど、、人数が必要なんです」
「そうなのか?」
とルークは言う。
すまないが絶対に怪しい。
「そこに行って欲しいんですけど、、」
「行く!」
あー今、鼻で笑ったね。確実に馬鹿にしたね。
「それが何かを言ってもらわないと簡単に了承できないです」
「いやいや、本当に簡単なんで!」
話が通じない。空気を読めて言う事か?
「ゾン、こう言っているし簡単だと思うよ」
、、、
「報酬は?」
と聞くと相手は顔を顰める。明らかに嫌そうだ。
「、、、速く行ってください。分かりませんか?やっぱり獣人は頭が悪、、」
あっ、、これは
「あ?」
そこでルークが牙を出し威嚇する。
「いえ、、その、、」
「すまないね。うちの子が。後で叱っておくよ」
そんなところにギルド長がやってくる。
「今、ちょっとモンスターが暴れていてね。モンスターの数が多いからそれの鎮圧に向かって欲しいんだ」
「なるほど」
「報酬は倒したモンスターの数で決まる。すまないがこれは強制的な物なんだ」
「そういう事なら行きましょう」
最初からそう言って欲しかった。
「じゃあ行こうか」
「グルル、、わかった」
と不満そうにほっぺを膨らます。
俺たちは早速その場所へ向かった。
---
「なるほど」
現地に着き話を聞く。
その例のモンスターの正体はマギイノシシであるそうだ。
数にして3000。
彼らの主食のマギマギ草が沢山生えているマギマギ山という山が突如として山火事となり全焼し、その影響で食糧を失ったマギイノシシが食料を求めてその山から王国の中心部に向かって走ってきているらしい。
「でも3000って、、」
どうやら別の場所も焼けたそうだ。確実に故意的にやった物だと見られる。
「多分魔人が起こした物かと言われています」
魔人。
俺は1度対戦した事があるがそれは相当、、珍しい。
魔人は魔素と呼ばれる空気に含まれている小さなエネルギーの様な物が多く存在する場所でないと真の実力を出す事ができない。
その魔素は魔王城の近くに存在し魔王城近くであればあるほど強くなる。
では俺が出会ったのは何故か、、それはダンジョンが存在していたからだ。
ダンジョンの最奥地にあるダンジョンコアという物体はその魔素という成分を含んでいてダンジョンが稼働している限り魔素を外部に出し続ける。
ダンジョンは攻略が遅くなればなるほど濃度が濃くなりそして魔人がある程度の実力を出せる様になる。
その場所に魔人は現れて力を発揮し1度で多くの被害を生む。
現に俺が魔人と出会った場所には元々長く放置されたダンジョンがあった(俺が攻略したが)。きっとその残りかすで戦っていたのだろう。
「それで、、近くにダンジョンが?」
「その通りです」
理解できた。
「それで予想では何日後に来るのですか?」
「1日後です」
「えっと、、どれぐらいの強さの人が、、」
「最高でCランクです」
あ、、それってつまり見捨てる気満々じゃん、、
「で、、作戦は、、」
「き、、決まってません」
あーThe end
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城壁の様子
壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁
壁広広通部部部部部壁
壁広広通部部部部部壁
壁訓訓訓部部部部部壁
壁訓訓訓通武武武武壁
壁訓訓訓通武武武武壁
壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁
壁:城壁
武:武器庫
訓:訓練所
広:大広間
通:通路
部:宿泊部屋
解説
他国との決戦やモンスターの強襲の時の小拠点となる場所である。
小拠点であるため部屋数は少なく、1部屋に数十名入る場合もある。
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