第2話 願っても叶わないのに、なぜか叶うこともある


ふと店を出ると、正面に宝くじ売り場が目についた。買ってみようか。


おつりで買えるのは3枚か。


「200円の3枚ください」

「はい、異世界招待券を3枚になります」

「ありがとうございます」


そう言って受け取った宝くじを財布にしまった。


当然、その日はやる気が出ず記憶もない。家に着いてからはいつものローテーション――

夕飯を食べ、シャワーを浴びて、寝る。それだけ。

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