第3話 千載一遇
▽クラリスティアside▽
明日、
私がレオナールのためにすべきことが決まって、計画を進める準備に忙しい毎日を過ごしていると、いつも通りに家族3人で夕食を取っていると、
「父さん、先ほど天啓があり【
報告を聞いたグドウィンは、眉に皺を寄せ黙り込む。それは当然の反応で、
「その加護と職能は聞いたことがないのだが、天啓で何らかの説明があったのか?」
「ありません。どうすればよろしいでしょうか?」
「ふむ、その辺りに詳しい者に聞くしかないな。私の知り合いに心当たりがないかあたっておく」
「ありがとうございます」
2人の会話を聞いて、これは千載一遇のチャンスが訪れたと思った。私はこのチャンスを逃さないためにグドウィンに声をかける。
「あなた、私の知り合いに詳しい人がいるの。その方に聞いてみましょうか?」
「おぉ、それは助かる。この件は全てティアに任せることにしよう」
「えぇ、全て私に任せてね」
私の言った言葉は全くのデタラメで、そんな知り合いなんているわけがない。裏ギルドを通してアレを貶めるために良いアイデアが思いついたので、それを実行して邪魔者を排除するだけ。
(ふふっ、これでレオナールが後継者にすることができるわ)
▽レオナールside▽
ヤツが天啓を受けて、加護と職能を授かったらしい……
下民の分際で天啓を受けるとは生意気な。ただ、
(ふふっ、これで全てを僕の手中に収めることができるぞ!)
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