めっちゃ"肉"なハンバーグ

 皆様は肉が好きだろうか。

 当然私は大好きである。


 牛、豚、鳥etc……。様々な肉があり私が最も好んで普段食べているのは鶏肉だが、肉の代表といえばやはり牛だろう。

 今回はそんな牛の肉を全力で感じられたハンバーグの話。




 最寄り駅から歩いて約5分。

 普段は並んでいる人がいるのだがその日は運良く空いていた。


「お、やったね」


 早速店に入り1名であることを告げていく。


 カウンター席に座りメニュー表を眺めると、ハンバーグは少し小ぶりであり何やら個数を選べるようだ。

 今はそれなりに腹が減っている。

 こういう時で1番辛い思いをするのは、少なめに注文して物足りなさのまま帰ることだ。


「すいません。4個セットお願いします。あと卵も」

「かしこまりました」


 お冷を持ってきてくれた店員さんにそう告げる。

 この店はご飯が2杯目まで無料であり、2杯目は卵かけご飯を推奨していたので卵も注文した。




 軽快なジャズと共に肉が焼けていく音がきこえてくる。

 うーん……しまったな。待っている間のおつまみとかもあったのか。頼めばよかったか……? いや、それで変に腹が膨れてもことだ。ハンバーグセットのみの注文で間違いない……はず。

 そんなことを自分に言い聞かせながら私は待っていた。



「お待たせしました」


 来たぞ来たぞ。

 カウンター前の厨房からハンバーグセットが渡される。


 小さめのハンバーグ4つにご飯とサラダと味噌汁とおつけもの。あと卵。

 当然ハンバーグの肉はブランド牛100%である。

 一緒についてくる調味料は、岩塩、わさび、柚子胡椒の3つ。

 鉄板もついてくるのだが、割としっかり中まで火を通してくれており、再度客側こちら側で焼かなくてもいいくらいだ。私はこの鉄板はハンバーグを温め直す際に使用した。




「いただきます」


 まずは塩からとハンバーグを少し分け、塩につけて口に運ぶ。




 肉ッ!

 肉肉肉ッ!


 素材の味を楽しむとは正しくこのことだろうか。

 口の中での肉の主張が凄まじい程に肉だった。

 これまで家庭でのハンバーグや有名チェーン店等でハンバーグを食べてきたがここまで肉の主張が激しいものは初めてだ。

 実に食いごたえがある。

 一欠片ですら米が進む進む。


 わさびや柚子胡椒をつけて食べてみる。


 程よく絡みが効いて実に美味い。

 肉としての主張が激しいからだろうか。脂を感じるのが少ない分わさびや柚子胡椒の風味がダイレクトにマッチしてくる。


 いかん、米が止まらんぞ……。1杯目、2杯目をそれぞれ2個ずつで楽しもうと思っていたが1個目で結構ご飯を進めてしまった。


 サラダと味噌汁を口に入れ、気持ちを落ち着かせる。

 ふぅ……。

 こういう時に逸ってしまうのは我ながら悪い癖だな。


 気を取り直し落ち着いて食べていく。

 予定通り2個で1杯目を食べ終わり、ご飯をおかわりする。


 さて、卵かけご飯だ。

 ハンバーグに卵……普通に美味いんだよなぁ……。

 そんなことを思いながら卵かけご飯を作り、上にハンバーグを乗せて食べる。


 はい美味い。知ってた。

 こりゃダメですわ。箸を動かす手が止まらん止まらん。

 肉の旨味、卵の旨味、ご飯の旨味、全てがマッチしている。


 実に満足した一時であった。




「ご馳走様でした」


 会計を済ませ店をでる。


 この店にはハンバーグの他にもメンチカツやステーキも置いてあるらしい。

 これ程に肉を堪能できた店だ。

 また足を運びそれらも注文したい。

 …………でもやっぱりハンバーグを注文してしまうかもしれないな。

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