第13話

叔父さんの葬儀を終えた後、俊の実家に行って話し合うことになった。

実家は大きくて要人が住む団地だった。俊の部屋に入ると、後を追うように陵のノックが聞こえた。俊がドアを開け、3人で話し合いを行う。

陵「兄さん、各国のトップに僕と兄さんの役職名を使って連絡をしておいた。あとはブッキングする日をどう決めようか悩んでるところだよ。」

俊「そうか、ありがとう。それで3カ国のトップは陵から見てどうだった?」

陵「3カ国とも僕たちが出てきて大慌てしてたからね。問題も核を使うからっていう理由付きだから。もう3カ国とも世界規模の核を持ってるって叔父さんの調べた通りだった。」

俊「そう。ありがとう。奏、どう思う?」

奏「3カ国とも、こっそり住んでたからお金が足りないんでしょう?住んでいいのは日本だけなのに。これ、親戚のいざこざが大きな問題になってるから、、、」

俊「そうだね。良い線言ってるよ。続き考えられるかい?」

奏「ずっと3カ国でこっそり物流を回して広くて暖かい土地を使ってたってこと、それが数年で核戦争まで行き着くあたり、アメリカ人の魂が入ってるんじゃないかな?粛清対象者になってないのはなんでだろう?叔父さんは優しすぎるから舐められたんだと思う。歴史を繰り返すために、もう一度アメリカ人の国を作りたかったのかな?」

俊「そうだね。奏は俺と陵に関わってるから守護霊が付いてるはずなんだ。手相を見てごらん。だからこの問題、奏がメインで俺と陵が付いてるっていう状態で話すのがベストだと思うんだ。俺、この問題で日本の平和ぼけを何とかしないとなって思ってる。俺の出番は奏の後だよ。」

奏「ほんとだ。手相にクリスタルがある。守護霊様が憑いてるんだ、、、俊の仕事って、粛清ってこと?」

俊「そう。でも粛清をどこでどのタイミングで行うかを俺が決めないといけないんだ。俺、そうのすけって言ったろ?おしな様と話せるんだけど、簡単に人の命を奪っては駄目なんだ。だけど男が付いてる女の人が発言するってことに大きな意味があると思ってる。奏の考え方でいいから、スワイプで各国のトップ集めて話し合いをしようと思ってる。奏、いつがいい?」

奏は緊張しながら考え始めた。

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