第8話
その後、奏は叔父さんに俊の存在の大切さを話した。勉強を教えてもらっていること、俊は特別な立場にあること、その詳しくはまだ教えてもらってないことを話した。
叔父さんは俊の話しを詳しく聞いた後、考え込むようになった。奏はどうしたの?と聞くしかなかったが、叔父さんはだんまりだった。
俊が病室に入ってくる。叔父さんの様子を見て、ほんの少しモルヒネを増やしてある点滴に奏も叔父さんも気付いた。
「俊君、わたしの残りの寿命はどのくらいなんだろうか?」
俊「奏が一緒だから伝えられると思うので言いますが、あと3週間くらいです。ギリギリの量を計算して投薬してあるので約になります。」
「そうか。ありがとう。」
奏はポロポロと涙を流していたが、俊が抱きしめて叔父さんが手を繋いでいたので何とか3週間を受け止めた。
その後、2週間経ったころ。奏はいつも通り叔父さんの部屋に行ってはたくさんお話しをしていた。奏の話しがひと段落したとき、叔父さんが唐突に話し始めた。
「奏、俊君を連れてきてくれないか?話したいことがあるんだ。」
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