第6話 お別れ

 まだ午前中の涼しい時間に、美空はボクの服を脱がし、くすぐるように指先で体をなぞる。


「……夜空、いくよ?」

「ちょ…、まってぇ……。」


 美空はボクの言葉を聞かず、柔らかく湿ったものをボクの背中になぞらせる。


「……ひぅっ…。…ちょ、まっ、まってぇ……。」

「だーめ。そんなに可愛い声でお願いしても、やめないよ?」


 美空はボクの両手首を頭の上で片手で軽く押さえると、首元、横腹、腰まわり、と次々と下の方へと触れていく。


「……も…、だめ…。うぅ……。」

「もう限界……?夜空、意外とここ弱いんだね。」


 耳元で美空が囁く。その声に背中がゾクゾクするような感じを覚えながら、ボクは限界に達してしまった。


「あっははははははっ!!も、もうやめてぇ!く、くすぐったいってぇー!!」

「あー!もう、動いたら『薬』が塗れないじゃんか!!」

「ご、ごめぇん…。も、もう限界……。くすぐったくてぇ……。」


 昨日の夜、美空と同じ部屋で寝ている時に蚊が入り込んでいたらしく、たまたま服がめくれていたボクの背中をこれでもかと刺していた。美空も足を少し刺されていた。


「蚊取り線香、探したらあるかな。」

「お婆ちゃんに聞いてみたら?」

「あー、去年のがあるかもしれないもんね。ちょっと聞いてみる。」


 ボクはお婆ちゃんに電話をかける。しばらく待ったが、電話に出る気配が無かった。ボクは留守電だけ残して、電話を終わった。


「向こうで何かしてるのかな。全然出てくれる気がしないし。」

「じゃあ少し探してみて、見つからなかったら買いに行こう。」

「良いけど、この近くで売ってるところってあったっけ……。」

「マコトちゃん家のお店は?」

「マコトちゃん家は駄菓子屋だよ?あるかな……。」

「じゃあ、ちょっと聞いてみるね。」


 美空はスマホを取り出すと、何処かに電話をし始める。


『……もしもし?美空さん?』

「……あ、マコトちゃん?今、大丈夫?」


 美空のスマホからマコトちゃんの声が聞こえる。美空がボクにも聞こえるようにしてくれているみたいだった。


『大丈夫だけど、どうしたの?』

「ちょっと聞きたいことがあって、マコトちゃんのお店に蚊取り線香ってあるかなーって。」

『あるにはあるけど、なんで蚊取り線香?』

「実は昨日の夜、夜空が蚊にやられちゃって…。特に背中が結構やられてるんだ。」

『あー、夜空さんって寝相悪そうだから、背中とかお腹やられてそう。』

「……全部聞こえてるよー。」


 三人でまた笑いながら話をした。電話越しに子ども達の声が聞こえ、店番をしていることが分かった。


「マコトちゃん、今からそっちに行って買っても良い?」

『良いけど…。この前の雨で草が凄い成長してるから、蛇とかに気を付けてね?』

「うん、大丈夫。マムシとか怖いし、出来るだけ草むらには近寄らない。」

『狸について行かないでね。』

「……ボクのことを何だと思ってるの?」


 マコトちゃんとの電話が終わり、美空と出掛ける準備をする。日は高くなり、気温が高くなっていた。

 今思えば、美空がボクの所に来て初めて一緒に出掛ける。ある日突然、美空がボクに会いに来てくれて。それから貧血でボクが倒れて。それにずっと雨も降っていた。休みの日にゆっくりするつもりが、バタついていることが多かった。


「夜空、日焼け止め塗った?」

「塗ったよ。虫よけ使った?」

「あ、使ってない。付けて。」


 美空にスプレー式の虫よけを付け、飲み物を持って二人で家を出る。暑くても、美空はボクの手を握って笑顔で居る。


「……暑くないの?」

「暑いよ?でも、夜空とは手を繋いで居たいの。」


 美空とボクはマコトちゃんの家へと向かう。距離で言うとそこまで離れてはいないので、美空に案内をしながら向かうことにした。


「美空、あそこがこの前お世話になった診療所の先生の実家。今度お礼言いに行かなくちゃ。」


 田舎の案内といっても、近所に誰が住んでいるのかとかぐらいしか出来ないなーなんて思いながら、歩いて回る。


「……夜空、なんか変な音しない?」

「音……?そんなの何処から……。」


 少しずつ大きくなる音に気付き、顔を向けた瞬間、目の前が真っ暗になり、全身に鋭い痛みが襲い、手を繋いでいた美空の手が離れてしまう。


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 霞む意識の中、全身に痛みが走り、頭の中がチカチカと火花が散るような感覚に、更に頭が痛む。


(ここ……何処……。目が…開けれない……。)


 途切れそうな意識の中で、周りの音が聞こえてくる。知らない人の慌ただしい声が聞こえ、自分の状態がどうなっているのか分からない。ただ分かることは、何かに寝かされて、何処かへ運ばれていることだけだった。


「……この子の…を、……のと……。」

(なに……言ってるんだろ……。体…痛くて……感覚が分からない……。美空は……?)


 美空と繋いでいた右手を動かしても、痛みが酷くなるばかりで、上手く動いているのか分からなかった。

 何処かへと着いたのか、動いていたベッドのような物が止まる。そのままボクの下に敷いてあった布と一緒に近くの台のような場所に移される。全身の痛みが激しくなる中で、腕に何かを細い物を刺されて、ボクはまた眠るように意識を失った。



 夢なのか、現実なのか分からない場所に、ボクは一人で居た。さっきまで痛かった全身が何も無かったかのように軽い。


「あれ、凄く身体が楽……。」


 そんな身体を少し嬉しく思いながら、伸びをしながら、何処か分からない場所で寝転がる。


「……夜空。そんなとこで寝たら、風引くよ?」


 突然美空が顔を覗かせる。ボクは驚きながら、起き上がると、美空に抱きつく。


「……良かった。美空…ちゃんと……傍に居た。」

「……うん。あたしはいつでも…いつまでも一緒に居るよ。」


 美空の声は何処か寂しそうな感じがした。


「……美空?」


 美空はボクの頭を撫でながら、少し目を潤ませながら、ボクの胸に触れる。


「……あたしは…、ずっと…、ずぅぅっと……、ここに居るから。」


 美空が何を言ってるのか分からなかった。美空は笑顔のまま、何故か涙を流す。


「……待って、待ってよ、美空。どういう意味……?よく分かんないよ…。ここに居るって…、なんでボクの胸を触りながら……。」

「……大丈夫。安心して、夜空。」


 美空はボクに背を向けながら、ゆっくりと歩いて離れていく。ボクは後ろを追いかけながら、美空の手を掴もうとしても、上手く掴めない。


「……美空、何処に行くの…?待ってよ……。なんでボクを置いていくの……?」

「……置いて行かないよ。ずっと一緒に居る。夜空の中で、あたしは一緒に居るから。」


 あと少しで美空の手を掴めそうになった瞬間、足元が沼にはまった様に、ゆっくりと沈んでゆく。ボクは慌てて抜け出そうとしても、美空はボクの事を見ているだけで、助けてくれない。


「……美空。……美空、美空、みそらぁ…。」


 ボクは美空に手を伸ばす。そんなボクを見た美空は、涙を流しながらもニコリと笑みを浮かべ、ボクに近寄る。


「……起きても、下を向かいて歩かないように、もう一度だけ…、『おまじない』をかけてあげる。」


 美空はそう言うと、ボクのおでこにキスをする。


「……ふふっ。昔してあげた、『下を向かないおまじない』。……覚えてるでしょ?」

「……覚えてるよ。でも、何で…今なの?……みそらぁ!」


 すぐ近くに傍に居る美空の手を掴めないまま、ボクは沼へと沈んでいった。



「……ばいばい。……夜空。……ずっとずっと、『大好き』だよ。」




 目が覚めると、お婆ちゃんとマコトちゃんがボクの名前を必死に呼んでいた。


(……頭…痛い…。身体も……。それに…何か胸に違和感が……。)


 ボクは指一本動かせない程に全身がボロボロになっていた。美空と一緒に歩いてマコトちゃんの家に向かう道中、大雨で崩れやすくなっていた山の近くにボクと美空が居て、偶然山崩れが起き、二人して巻き込まれたらしい。そうお見舞いに来てくれた近所の人達が教えてくれた。

 その会話の中で、一緒に居た女の子の話は一度も出てこなかった。


(……美空、何処に居るんだろ……。別の病室かな……。)


 そう思いながら、マコトちゃんとお婆ちゃんが交代で一緒に居るせいで、なかなか様子を見に行けなかった。

 怪我もだいぶ良くなり、身体から痛みが減った。それでもまだ、手に力が入れづらく、軽い物を持つことも難しかった。そんなある日、マコトちゃんがトイレに行っている間に、ボクは水を飲もうとした。でも力が入らずにコップが落ち、服に水が溢れる。慌てたボクは、近くにあったタオルで拭き取り、着替えをしようと服を脱いだ。


「………え?」


 ずっと違和感のあったボクの胸には大きな傷跡が残っていた。それと同時に、夢のような意識の中での美空の言葉を思い出した。


『……あたしは…、ずっと…、ずぅぅっと……、ここに居るから。』


 ボクの胸を触りながら、美空はそう言った。それに、誰も美空のことを口に出していない。

 マコトちゃんがトイレから戻ってきて、ボクの様子に気付き、慌てて服を着せて誤魔化そうとする。


「あぁっと、えぇと、夜空さんのその胸の傷は、土砂に巻き込まれた時にできた傷で――。」

「……美空は何処?」


 マコトちゃんが隠し事をしている事は薄々気付いていた。マコトちゃんなら、ボクが落ち着いた頃に、必ず美空の状態を教えてくれると信じていたから。

 マコトちゃんは黙り込み、ボクの質問にどう答えるべきか迷っている様子だった。


「……私が話すよ。」


 お婆ちゃんがマコトちゃんの後ろから現れる。


「一緒に居た、女の子の事だろう。」

「そう。何処に居るの?美空は大丈夫なの?」

「……そこに、居るよ。」


 お婆ちゃんはボクを指差す。


「お婆ちゃん、何変な事言ってるの?だから美空は――」

「……美空ちゃんは、アンタと一緒に居るよ。」

「……なに…言って……。」


 お婆ちゃんは黙々と話し始める。山崩れにあったボクと美空の状態は、深刻な状態だったと。ボクの胸には木の枝が深く刺さり、肺を避けて心臓に当たっていたらしい。でも美空は――。


「……美空ちゃんは、救助された時には亡くなっとった。……頭に大きい石が当たって脳にダメージが大きく、肺や腹部の内臓はほぼ破裂した状態…。大量出血で…亡くなった…。アンタを庇うように、アンタの頭を守るように抱きついたまま……。」


 美空は、死んだ。

 その事実を伝えられ、今の自分の心臓は美空の心臓を移植したものだと言われる。



 ……嘘だ。ずっと一緒だって、約束をした……。一緒に映画を観に行こうって約束もしたままで…、一緒にしたかった事も、全然出来てない……。


「……夜空さん、辛いと思うけど…」

「……ううん、大丈夫。……ありがと、二人とも……。ボクが落ち着くまで、黙っててくれて…。少し、一人になりたいから……、ごめん……。今日はもう、部屋から出て……。」


 ボクは二人にそう言うと、ベッドに寝転がり、二人が部屋から出ていくのを見送った。



「……ばぁーか。」


 ボクは誰も居ない部屋で呟く。


「……ばぁーか…。ばかぁ……。なんでボクなんか助けるんだよ……。そういうとこだぞ、みそらぁ……。」


 手で目元を押さえるが、涙が止まらない。もう、会えない。ずっと一緒に居てくれるはずだった彼女を、ボクは死なせてしまった。それだけが辛く、彼女の代わりになれなかった自分が嫌になっていく。

 どれぐらい泣いたのか分からないまま、泣き疲れてボクは眠ってしまっていた。近くにあった鏡で目元が泣き疲れて腫れてしまった顔を見ながら、山崩れに巻き込まれた日に、すぐ家に帰るからと家に置いたままにしていたスマホが、ベッドの隣の棚に置いてある事に気が付いた。


(今まで無かったのに……。寝てる間に…お婆ちゃんが持ってきてくれたのかな……。)


 自分のスマホを取ろうとすると、もう一台スマホがある事に気が付いた。


「……あれ、このスマホ……。」


 美空のスマホだった。きっとお婆ちゃんがどっちがボクのか分からないまま、両方持ってきてくれたのだろう。


「……えーっと、確か、パスワードは……。」


 美空に教えてもらったパスワードを美空のスマホに入力する。簡単に解除され、美空のスマホが見れるようになった。


「………。…沢山、一緒に居たような気がしたけど、よくよく考えたら、短い間だったね。」


 美空のスマホの写真を順番に見ていきながら、一人で美空との思い出を思い出す。些細な出会い。最初はただの友達だった。それが気が付いたらお互いの彼女になって、大切な人になっていた。


「……なんだよ。……ボクの写真ばかり撮って……。」


 ボクももっと、美空の写真撮りたかった。もっと一緒に写った写真を撮りたかった。ボクは勝手に流れる涙を手で拭いながら、美空のスマホの中を見ていく。すると、『もしも夜空が、自分が居なくなってからこのスマホを見た時』という、変なファイルが入っていた。


「何これ……。」


 ボクはそのファイルを開くと、数字四桁のパスワードの入力を求められる。


「……いや、パスワード知らないし。」


 美空らしいな。と感じながらも、心当たりがある数字を入れる。


(美空の誕生日……、ハズレか。じゃあ、美空がやりそうな事としたら……)


 ボクは自分の誕生日の四桁を入力する。ファイルは開き、一つのメモと沢山の写真が入っていた。メモには、ボクに向けた言葉が沢山入っていた。写真は美空の自撮りやボクがまだ学校に居た時に撮っていた写真が入っている。


「……美空のばぁーか。……これを見て、元気になれって言いたいの?まったく……。」


 ボクはそっと美空のスマホを抱きしめ、涙を流しながら呟いた。


「……ボクも、ずっと、ずぅぅっと『大好き』だよ。……約束したから、今度はボクが、美空に会いに行くね。……でも、今そっちに行ったら、美空…怒るよね……?だから、ボクがお婆ちゃんになるまで、そっちで待ってて。」


 そう呟くと、すっと気持ちが楽になった。『下を向かないおまじない』。ちゃんと効いてるよ。

 そんな事をしていたら扉がノックされ、お婆ちゃんとマコトちゃんが入ってくる。


「……夜空さん…。」

「もう大丈夫。美空と『約束』したから。『ちゃんと前を向いて歩く』って。」

「……そう、なら美空ちゃんにちゃんと『お別れ』しに行くかい?」

「お、お婆さん!」

「うん、行く。ちゃんと助けてくれたお礼、したいし。どんな姿でも、ボクの大切な人で、ボクの彼女だから。」


 そう言うと、お婆ちゃんとマコトちゃんはボクを車椅子に乗せて『霊安室』に連れて行ってくれる。

 看護師さんは、「見ない方が良い」と言っていたが、ちゃんと向き合うことにした。


 美空の身体は、ボロボロだった。側頭部がえぐられるように欠けており、腕や足にはまだ木の枝が刺さったままの状態になっている場所もあった。

 それでも、満足そうな顔をして眠っているかのような顔をしていた。


「……なんだよ、幸せそうな顔して。こんなに酷い状態なのに…苦しかったくせに……。」


 美空の手を触るが氷のように冷たく、前のように握り返してくれない。また涙が溢れそうになるが、それだと伝えたいことが言えないままになる。そう思い、言葉を口に出す。


「美空!ボクはちゃんと生きてるから!安心してね!!美空の心臓……少しの間だけ使わせてね。『約束』したように、お婆ちゃんになってから会いに行くようになるけど、ちゃんと…会いに行くから。それまで…待ってて……。あと、それから…それから……。」


 まだ駄目だ。まだ…全部言えてない……。


「……ボクを見つけてくれて『ありがとう』!沢山助けてくれて、『ありがとう』…。最後まで…助け…て…くれて…『ありがとう』……。ぐすっ……。」


 ボクは涙を両手で拭いながら、必死に言葉に出す。


「美空のこと…ずっとずっと、『大好き』だから。……浮気しないし、ずっと美空のこと、想ってるから。生まれ変わって、ボクの事を覚えてたら、また一緒に遊ぼうね。……『大好き』だよ。」


 ボクはまだ力が入らないと足に無理矢理力を入れ、立ち上がると、美空の唇に唇を重ねる。


「生まれ変わったら、今度は一緒に温泉、行こうね。それまで、……ばいばい。また、出会えるまでの間だけ…少しだけお別れ。」


 ボクは足に限界が来て、床に崩れるように座り込む。その後は病室に戻され、安静とリハビリの日々が続いた。

 退院してからは、ボクと美空が山崩れにあった場所に、お婆ちゃんとマコトちゃんの三人で、花を持って行った。

 それから月日はゆっくりのようで早く進み、マコトちゃんは社会人となり、ボクは後遺症が残る足を少し引きずりながら、マコトちゃん家の駄菓子屋を手伝っていた。

 仕事が終わり、夏の暑さを感じながら家に帰る途中、あの日の場所に行っては手を合わせ、『ありがとう』とだけ言い、家へと帰る。



 これがボクの、最初で最後の恋愛だから。




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 あとがき


 ここまで読んでくださり、ありがとうございました。誤字脱字、それから、変な言葉の使い方に1話が短いものとなってましたが、いつも見てくれていた方には感謝しかありません。


 もともとこの作品は、私の失恋がキッカケで描き始めました(と、いっても私は『男』ですが)。作品を考えている段階では、『夜空』が『美空』に心臓を渡す予定でした。え?ハッピーエンド?それも考えていましたが、『恋愛作品のハッピーエンドは沢山ある。』そう思うと、少し変化球で!みたいになりました。

 ……長々とスミマセン。次の作品が何になるのか。書く予定があるのかは全くの未定ですが、また書きたくなったら戻ってきます。


 それでは、『今日も雨に濡れる。』はこれで完結です。ありがとうございました。


(PS.タイトルの『雨』は『涙』を意味しています。)

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今日も雨に濡れる。 無月ルル @kinudouhu

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