寝てるお父さんの耳にハリガネムシを入れたら出てこなくなりました
柳谷(超ゆっくり)「……こんばんは」
相談者(明るい)「こんばんはー!」
柳谷「……お名前年齢を」
相談者「カトウ、13歳、中1です!」
柳谷(一瞬無音)「…………なるほど。で、ご相談は?」
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相談者(さらっと)「寝てるお父さんの耳に、
ハリガネムシ入れたら、スッ……って吸い込まれてって、
そのまま出てきません!!
今、お父さん、ちょっと耳をかゆがってます!元気です!!」
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柳谷(無音5秒)「…………カトウくん。
“元気”ってのは、
“今まだ症状が出てない”ってだけや。」
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今夜のゲストは、寄生性線形動物と聴覚器官の専門家、
**那須井 守(なすい・まもる)**先生です。
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那須井(冷静)「こんばんは。
“耳に異物が入る”というのは、
人体における“もっとも静かで危険な異常”のひとつです。
特にハリガネムシは――
脳に向かって侵入する報告例すらあります。」
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柳谷「カトウくん、あのな、
“ちょっとしたイタズラ”やと思ったかもしれん。
でもそれ、
“父親を水槽に沈める”のと同じやぞ。」
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相談者(ちょっと焦り)「え!?
でも、ハリガネムシって寄生してないと死ぬやつでしょ!?
だから、生かしてあげようと思って……
なんか、お父さんの耳の中、あったかそうだったし……」
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柳谷「お前それ完全に“自宅人体実験系中学生”や!!!!!!!!!!」
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那須井(真顔)「ハリガネムシは湿度・温度・暗所に反応し、
自発的に内部へ進行します。
外耳道を超えて鼓膜を破る可能性があり、
そのまま内耳・脳神経系へ侵入した場合、最悪“痙攣・失神・死亡”もあります。」
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柳谷(厳しく)「カトウくん、
今すぐお父さんを起こして、正直に言って、耳鼻科へ行け。
このままやと、
お前、“親殺しのハムラビ法典に載る存在”になるぞ。」
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相談者(小声)「……わかりました……
……あの、言いにくいんですけど、
実は昨日も、一匹入れてるんです……」
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柳谷(机に頭ぶつける)「連投すな!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
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那須井「“耳”は、“脳の玄関”です。
そこを遊び場にしていい生き物なんて、この世に一匹もいません。」
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柳谷「ということで今夜もまた、
**“親子の距離感を間違えてハリガネムシを挿入した子ども”**の声を拾いました。
子供は……いや、ちょっと今夜は親も起きといて……
起きてるのは、今夜も――
まだ謝っていない少年と、眠ったまま危機に瀕してるお父さん……」
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