肛門に入れたペットのハムスターが帰ってきません

柳谷(超低いトーン)「こんばんは」

相談者(すごく弱気)「……こんばんは……」

柳谷「お名前年齢お願いします」

相談者「……ハセガワ、36歳……無職です……」

柳谷(察し)「……はい、ご相談をどうぞ」



相談者(震え声)「……あの、

**かわいがってたハムスターを……ちょっとだけ……

入れてみようと思ってしまって……

そしたら、スルッと奥まで入ってしまって……

……いま、2日経っても、帰ってきません……」



柳谷(完全に目を閉じてる)「……お前それ“脱走”やない、“監禁”や……」



柳谷「今夜は、“小動物と肛門内探索行動”について。

お迎えしたのは、獣医救急と人体異物侵入ケースの専門家、**加納 理世(かのう・りよ)**先生です」



加納(ため息混じり)「こんばんは。

“肛門から入って帰ってこなかった動物”というのは、

想像以上に“多い”のが現実です。」



柳谷「先生、ハムスターって……戻ってくる可能性あるんですか?」



加納(真顔)「ゼロです。

ハムスターはパニックを起こして直腸奥へ進み、

蠕動運動に巻き込まれると、腸内で窒息または内臓損傷で死亡します。

“中で静かに絶命している”可能性が高いです。」



相談者(嗚咽)「……まるちゃん……ごめん……

僕……あったかい場所に入れてあげたかっただけで……」



柳谷(目を細めて)「それ、

“肛門の優しさ”とかじゃなくて、ただの“自己満ホラー”やぞ……」



加納(真剣)「とにかく、即・病院。

レントゲンと内視鏡で確認し、摘出しないと“腐敗ガスによる腹膜炎”で命に関わります。

あと、動物愛護法に明確に抵触します。」



柳谷「つまり、“ケツの中の命”は、

お前の一人遊びで済まんってことや。

人と動物の信頼を、肛門で裏切るな」



相談者(震え声)「……はい……

明日、ちゃんと病院行きます……

まるちゃん……怒ってるかな……」



柳谷(静かに)「怒ってないよ。

多分、あったかい中で……「何でやねん」って思ってるだけや……」



柳谷「ということで今夜もまた、

“愛を間違えた人間”の声を拾いました。

子供は寝なさい、大人も寝なさい……

起きてるのは、今夜も――一匹のまるちゃんと、後悔しながら眠れないあなた……」

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