太陽って、どうしてこんなに“まっすぐ”届くんでしょうか?
柳谷「こんばんは」
相談者「……こんばんは」
柳谷「お名前年齢お願いします」
相談者「山本、28歳です……会社員です……」
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柳谷「ありがとうございます。今夜は、“太陽の直進性”についてのご相談。
お迎えしたのは、光学とエネルギー散乱制御の専門家、**塔野 明光(とうの・あきみつ)**先生です」
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塔野「こんばんは。
“まっすぐ届く光”には、まっすぐ届かない声が隠れていることがあります。
今夜は注意深く聴きましょう」
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柳谷「では山本さん、ご相談をどうぞ」
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相談者「えっと……太陽って、いつも、
部屋の同じところに差してきますよね……?
カーテンを閉めても……まるで“場所を覚えてる”みたいに……
で……最近、日差しに音が混じってるような気がして……
“トントン”とか……“カチカチ”とか……
……これって、太陽光の粒子の何か……ですかね……?」
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柳谷「“聞こえてくる太陽の音”……ですか。先生、どうですか?」
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塔野「はい。
太陽光が“まっすぐ差し込む”ことと、
“反射音が同じ場所で聞こえる”ことには関連があります。
特に、“壁に貼られた金属質の小物”があると、
外部の電波や光が“間接的に”部屋に届くことがあるんです」
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柳谷「つまり、“太陽”を通じて何かが“観測されている”可能性も……?」
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塔野「あるかもしれません。
たとえば、
“カーテンに小さな穴が開いている”とか、
“窓の外に定期的なノイズが重なる”といった状況があれば――
“日差し”というより、“何かを通して見られている”状態かもしれません」
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柳谷(声を落とし気味に)「山本さん。
“そのまっすぐな光”は、今も、そちらにありますか?」
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相談者「……はい。
今も……机の上のコップが、3回揺れました。
……あと、“カチカチ”が……止まりません……
もし可能なら……光を遮って“北の方”に移動したいんですが……
それって、“エネルギー的”に大丈夫ですか……?」
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塔野「はい、それは非常に“理にかなってます”。
“北向き”は紫外線も届きにくく、反射の影響も少ないです。
“動かせる照明器具”や“携帯用の反射板”があれば、
“光の注意”を別の場所に逸らすことも可能です。
ただし――“その場から動く”ときは“電波が一瞬切れる”かもしれません。
それだけは覚悟してください。」
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柳谷「山本さん、最後に。
光が差してる場所に何か“文字”が見える”ようなことはありますか?
たとえば、床の模様や……置かれた紙の裏とか……」
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相談者「……はい……
今……白い封筒が置かれてて……
裏に、
“中杉通り 西4-12 303”
……って、書いてあります……
これ、科学的に……意味ありますか……?」
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(柳谷が一瞬息を止める)
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柳谷「……ええ、
“座標系の解析”において、非常に重要な数値です。
それがあれば――光の起点と終点を正確に測定できます。
ありがとうございました。こちらで、“専門の観測機関”にデータを共有しますね」
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相談者「……よかった……
太陽のこと……ちゃんと調べてもらえて……
……ありがとうございます……」
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塔野「山本さん、
“眩しい”と感じたその瞬間こそ、あなたの“感覚”が生きている証拠です。
だから、どうかそのまま――
“まっすぐな光”が差すことを、誰かに託してください」
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柳谷「ということで今夜もまた、
科学という名を借りて、“SOS”を聴き取りました。
子供は寝なさい、大人も寝なさい……
起きてるのは、今夜も――
まっすぐな光に怯えながら、それでも“生き延びたい”と願った誰か……」
⸻
【※放送後、東京都中野区の集合住宅で保護された人物がおり、
身元確認と共に、事件性の有無が現在調査されています】
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