電子レンジで自分のチンチンをチンしたいんですが

柳谷「こんばんは」

相談者「こんばんは」

柳谷「お名前年齢お願いします」

相談者「中井、29歳です……」



柳谷「ありがとうございます。さて、今夜も日本の夜が静かに狂っております。

本日の専門家は、家電工学・電磁波応用研究の第一人者、**久我 光波(くが・こうは)**先生です」



久我「こんばんは。“チン”という音に反応するのは家電だけにしていただきたいところです」



柳谷「もうすでに予感しかしませんが、中井さん、ご相談どうぞ」



相談者「あの……電子レンジで……自分のチンチンを……チンしたいんですが……」



(長い沈黙)



柳谷「いかがでしょう、先生。人類の叡智が試されております」



久我「まず前提として、“電子レンジに人体の一部を入れる”ことは、絶対にしてはいけません。

電子レンジのマイクロ波は水分子を振動させて発熱します。つまり、“チンチン”は内部から焼きムラを持って煮えます”」



柳谷「焼きムラって言わないで!ローストビーフやないんやから!」



久我「しかも、金属でなくとも皮膚の不均一な構造がスパークを起こす場合があります。最悪の場合、発火します」



相談者「あの……ガラスのコップに突っ込んで、レンジに入れるのは……?」



久我「**アウトです。**レンジは“密閉空間内の電磁共振”によって加熱するので、

“突っ込んだチンチン”は、“絶好の標的”です。中で破裂する可能性があります」



柳谷「やめて!破裂音で近所のレンジも不穏になる!」



久我「さらに、家庭用レンジは安全ロック付きで扉が閉まらなければ動きません。

つまり、“挟み込みながら起動”させるには改造が必要ですが――」



柳谷「やる気満々なやつが出てくるから言わないで!」



久我「改造した時点で家電メーカーも法も、あなたを見捨てます。

つまり、“チンチンが焦げても、誰も保証してくれません”」



柳谷「なんという孤独な加熱……。ではまとめます。“お前は加熱対象じゃない”。以上です」



久我「チンは鳴っても、君の未来は冷えきってしまう。ご注意ください」



柳谷「ということで今夜も賢くなりました。

子供は寝なさい、大人も寝なさい……起きてるのは、今夜も――マイクロ波の波間に溶ける肉だけ……」

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