第6話 畜生

 ガキと手下が殺し合った。

 だが結局腑抜けてしまった。

 所詮は人に飼われたガキだ。

 最後に情に絆された。


「オレはお前を殺すことができない」


 ああそうか。なら俺が変わってやろう。

 俺がガキの刀で手下の胸を刺す。


「なんで、どうして」


「この役立たずが。だから俺が代わりに鬼になるのだ」


「や、やめてくれぇ!!!」


 ガキの左手でガキの首を絞める。

 忌々しい。このままへし折りたい所だがまだこいつの役割がある。

 滅ぼせ。

 神をも滅ぼせ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る