佐伯 蓮(さえき・れん)ひよりと関連性が高いログ
[log] 2003/06/27 11:12:00
出生。埼玉の団地。母子家庭。
母がいつも笑ってた。笑ってるときしか泣かなかった。
> assign name: 佐伯 蓮
> register: normal.boy
[log] 2018/12/03 20:08:01
高校の帰り道、深夜コンビニでガラスに映る痣だらけの女の子を見た。
目が合って、逸らされた。
「見なかったことにした」
> log: guilt.buffer += 1
> auto_save()
[log] 2021/04/01 09:00:00
大学入学。新宿に通う生活。
駅の横の道、あの子らが集まってるってこと、誰かが笑いながら教えてくれた。
> observation.active
> empathy.download: completed
[log] 2021/06/04 22:15:44
トー横、雨の夜。
濡れた服でベンチに座る女の子がいた。
「大丈夫?」と声をかけた。返事はなかった。
それでも、次の週も声をかけた。
> link.attempt("unknown girl")
> log: status=pending
[log] 2021/06/22 01:00:33
コンビニのおにぎりを渡す。「別に、いらんし」と言われたけど
そのあと一口だけ食べた。
> transaction.complete
> hope += 0.2
[log] 2021/07/09 03:00:01
「ひより、って言うんだ」
それが彼女から出た初めての言葉だった。
> memory.tag("name acquired")
> heart.log: skipbeat.wav
[log] 2021/07/17 19:50:23
「うち、べつに死にたいわけじゃないけど、
死んだら楽かなって、ずっと思ってるだけ」
答えられなかった。でも、黙って隣にいた。
> silent_response()
> effect: warmth.diffuse()
[log] 2021/08/08 12:01:01
ひよりが来なかった日。DMも既読にならない。
夕方から朝まで待った。待っただけだった。
> retry.connect()
> response: null
> cache: still_warm_bread
[log] 2021/08/14 21:03:03
彼女のSNSが消えていた。
「知らない子だった」と周囲は言った。
でも俺には、あの夜の匂いも、声も、まだ残ってた。
> grief.auto_save
> resolve: don't forget
[log] 2022/03/11 11:11:11
福祉の勉強を始めた。自分に何ができるかは分からないけど、
「見なかったふり」は、もうしないと決めた。
> override status: bystander = FALSE
> boot: change.begin()
[log] 2030/05/20 08:32:00
就職先の児童相談所で、震える声の女の子にお茶を出す。
「おにぎり、食べる?」
彼女はこくんと頷いた。
> memory.echo("ひより")
> whisper: "やっと届いたかもしれない"
[log] final output:
「会えなかったけど、ちゃんと繋がった。きっと」
> archive.log("/record/saeki-ren.txt")
> status: alive, still trying
> power: on
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