遠山 美空(とおやま・みそら)
[log] 1989/04/01 06:02:30
産声。朝日が昇る時間。
助産師が「よく笑う赤ちゃん」と言った。
> emotion.set_default = joy
> nickname: ミソラちゃん
[log] 1994/12/24 19:22:11
ケーキの上のサンタを弟に譲ったあと、
こっそりクリームだけなめて笑った。
> execute share()
> outcome: successful, sticky
[log] 2000/07/18 13:45:00
テスト全滅。「なにこれ芸術点たけぇ!」と教室で爆笑。
隣の子も吹き出してくれた。やったぜ。
> redirect.shame → joke()
> result: embarrassment canceled
[log] 2006/10/03 17:01:12
文化祭の演劇で大失敗。「ごめんってばー!」と叫んで
観客の笑いを取ってそのままエンディングへ突入。
> improvise.script
> audience.reaction = 爆笑.wav
[log] 2012/03/05 22:44:20
祖母の葬式。みんな泣いてたけど、
帰り道で「ばーちゃん天国でも毒舌やってそう」と言って笑った。
父も笑った。救われた気がした。
> grief.convert_to.light
> emotional load reduced: 48%
[log] 2015/09/21 10:05:55
職場の新人が失敗して落ち込んでたので、
「私なんて3日連続シュレッダーに書類吸わせたことあるよ!」で爆笑ゲット。
> empathy = TRUE
> outcome: confidence +1 (他者)
[log] 2018/02/14 01:32:42
失恋。「まあいっか、また次の人に笑顔あげるわ」
独り言だったけど、ちょっとだけ泣いたあと、ちゃんと笑えた。
> patch.heart()
> smile_status = real
[log] 2023/04/08 14:44:00
母の入院。「不安だけど、私が笑ってないとね」
廊下のイスで深呼吸してから、病室に入る。
> smile.exe --force
> output: soft
[log] 2028/11/23 18:00:00
職場の送別会。花束と手紙。「明るくて、救われました」
「えー?私ただうるさいだけだったのにー」って言ったら、
泣きながら笑ってくれる人がいた。
> memory.save("いてくれてよかった")
[log] 2042/06/01 05:29:29
入院中。鏡を見て、「あれ、誰このおばあちゃん」って笑った。
それを看護師に話したら、「いい笑顔ですね」って言われた。
> self.recognition: fading
> laughter: still operational
[log] 2043/01/17 03:33:33
夢で子どもになって、校庭を走った。
後ろで誰かが笑っていた。たぶん、自分。
> execute dream.laugh()
> final_state: light, warm
[log] shutting down...
> last output: 「よかったよ、この人生。ほんとに、ありがとね」
[log] archived /tooyama/memory.log
> smile saved.
> power.off
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