第18話 ネコミミ少女(次女)とどすけべエルフ
翌日。
ルーシア、ロリエッタ、アイリス、ミコの四人は各々の役割を果たすためにハイザーランド王国の王都を目指して旅立った。
昨日まで好き放題できた美少女や美女が手元を離れるのは寂しさに似た不安がある。
「ま、気にしても仕方ないよな」
だが、まずは何よりも抱えている問題を解決することが優先だ。
その問題とは――スライムのプルルである。
ミディエラに懐いていたというそのスライムは、アイリスがハイデ村に行こうとするのを遮ったそうだ。
スライムは本来、知能が低い魔物らしい。
しかし、プルルはどう考えても俺たちがハイデ村で待ち伏せしていることを理解してアイリスを引き止めた。
プルルは高い知能を持っているのかも知れない。
それが今後どう影響するか分からない以上、できるだけ手元で管理したい。
面倒だから始末してもいいが……。
「うふふ。プルルちゃんのことは何でも知ってますから、わたしに任せてください」
プルルはミディエラにとって大切な存在みたいだし、始末するのは最終手段だ。
ミディエラはプルルが隠れている場所に心当たりのあるそうなので、捜索は彼女に全面的に任せることにした。
本当は俺も捜索に加わりたいがな。
プルルは警戒心が強くてミディエラだけじゃないと姿を現さないかも知れないそうだ。
より早く解決するにはミディエラ一人に任せた方がいいと判断し、俺は訓練中のゴブリンたちの様子を見に行く。
「チンタラ走るなにゃ!! 敵は見つけ次第ぶっ殺すにゃ!! それができない奴は真っ先に死ぬにゃ!!」
ゴブリンたちを鍛えることになったネコミミ三つ子の次女、ニコが怒号を響かせる。
ゴブリンの数は現在、優に百を越えている。
ハイデ村の襲撃と王室騎士団を返り討ちにした際に捕まえた女が合わせて数十人いるのだ。
ゴブリンたちは毎日のように女を犯しまくり、その数を確実に増やしている。
このまま一ヶ月も経てばゴブリンの数は千にも届くのではないか。
そうなると不安になるのは食料だろう。
ゴブリンたちは無論、捕虜の女たちを餓死させるわけにはいかないので大量の食料が必要になる。
というか今もすでに不足気味だ。
ゴブリンたちを複数のグループに分けて、森で木の実の採取や動物の狩りを命じることでギリギリ賄えているが……。
この状況もそう長くは続かないだろう。
念のためミコにも王都で食料の調達を依頼したが、いつかは消費が供給を追い抜いてゴブリンにも人間にも餓死者が出る。
対策は必須だ。
「子作りの制限か、あるいは人間の間引きか」
前者はゴブリンたちの不満を集めるだろう。
彼らにとって女を犯して孕ませ、子を産ませるのは日常であり、唯一の娯楽だ。
それを取り上げるのは酷というもの。
後者に関しても人間一人当たりが相手にするゴブリンの数が増えて、いつか弱って死ぬかも知れない。
それも可哀想だと思う。
ああ、別に良心の呵責で可哀想とか考えてるわけじゃないぞ。
というか俺は前世が人間だっただけで今はゴブリンだ。
すでに村を一つ滅ぼしてるし、今さら人間が大勢死のうと何も思わない。
俺が可哀想だと思うのは、女が全滅してゴブリンたちの娯楽がなくなってしまうことだ。
やはり食料問題の解決はしなきゃいけない。
「やるか、農耕」
一応、ハイデ村を制圧した時に村人が利用していた畑は確保してあるのだ。
しばらく放置していたので少し荒れているが、種も農具もある。
ただし、知識がない。
俺も自給自足系◯ーチューバーとかの動画で軽い知識は持っているが、ここは異世界。
俺の知識が当てになるとは限らない。
ハイデ村で農作業していた男たちを全員処刑してしまったことは完全に失敗だ。
もうすぐ冬の季節もやってくるし、今から試行錯誤して畑を始めるようでは少なからず餓死者が出るだろうが……。
必要な犠牲と割り切ろう。
「でも異世界なんだし、植えたらすぐに成長する作物とかないかな……ないよな……そんな都合のいいもの……」
「ご主人さま、さっきからオレの後ろでブツブツ独り言を言われると地味に怖いにゃ」
「あ、すまんすまん」
ジト目でじーっと見つめてくるニコに、俺は咄嗟に謝罪した。
「ところでご主人さま、その……」
「ん?」
「き、昨日は遠出組が最優先だったから、オレは抱かれた回数が少なかった気がするにゃ♡」
「……素直におねだりすればいいのに」
俺はニコの尻尾をガシッと掴み、少し強めに引っ張った。
たったそれだけでニコは「おお゛っ!?♡」とエロい声を漏らす。
ゴブリンたちの戦闘訓練は中断し、その場でニコとパンパンしまくった。
「ご、ご主人さまっ♡ い、いきなり尻尾は反則にゃあ♡」
ニコはそう言い残して白目を剥き、ビクンビクンと身体を震わせながら気絶してしまった。
しかし、俺はまだまだ物足りない。
そのまま気絶してるニコを相手に二回戦に突入しようとした、その瞬間だった。
「はあ、はあ、アースさん!!」
「ん? ミディエラ?」
ミディエラが「ばるんっ♡ ばるんっ♡」とおっぱいを揺らしながら慌てた様子でこちらに走ってきた。
「そんなに慌てて何かあったのか?」
「そ、それが、プルルちゃんを探してたらちょっと想定外のことが起きて……」
「想定外のこと?」
その時、ミディエラの背後にフードを深く被った見知らぬ女が立っていることに気付いた。
俺は警戒しながら問う。
「誰だ?」
「はじめまして、アースさま。私はソフィアと申します」
「――ッ!!」
女がフードを脱ぐ。
まず真っ先に美しいという感想が出てくるくらい非常に整った顔立ちと、膝まで伸びた白金色の長い髪が綺麗な絶世の美女である。
しかもスタイル抜群。
驚いたことにルーシアよりも背が高く、二メートル近くあるのではなかろうか。
何よりも驚いたのは人間とは違う長い耳だ。
「……エルフか?」
「はい。ちなみに私はハイエルフという、千年生きたエルフが進化した上位種です」
エルフって魔物みたいに進化するのか? いや、それよりも……。
「そのハイエルフが何の用だ? その様子を見るに戦いにやってきたわけではなさそうだが」
「実は私、エルフの里の長なんです」
エルフの里?
もしかして、この森にエルフたちが暮らす里があったりするのだろうか。
オイオイ、最高だな。
この長身爆乳エルフを堕として他のエルフたちもまとめてゲット――
って、アカンアカン。
ただでさえ食料が不足しているのに、これ以上面倒を見なきゃいけない人間の数を増やせば待っているのは破滅だろう。
ここは波風を立てないようにしないと。
俺は昂る息子を理性で抑え、目の前の長身爆乳エルフとの会話に臨む。
「本日はお願いがあって参りました」
「お願い?」
「はい。――私たちエルフを、アースさまの支配下に置いてほしいのです♡」
「……は?」
「見返りはエルフの女百人♡ そして、食料問題を一気に解決する世界樹の提供です♡」
「え? はあ!?」
突然意味の分からないことを言い始めたソフィアに俺は動揺する。
それは彼女が自分たちを支配下に置いてくれと言ったからでも、いきなり服を脱ぎ始めたからでもない。
何故なら――
「ど、どうして、淫紋が!?」
まだ抱いてすらいないソフィアのお腹の下の方に淫紋が浮かび上がっていたのだ。
ど、どうなってんだ!?
―――――――――――――――――――――
あとがき
どうでもいい小話
作者「エルフは長身爆乳Orつるぺたロリに限る」
ア「限る、か?」
「真面目な話からの温度差よ」「おお、面白くなってきたぞ」「意義あり!! 爆乳ロリエルフでもいいじゃないか!!」と思った方は、感想、ブックマーク、★評価、レビューをよろしくお願いします。
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