第6話 警察乱入

警察のサイレン音が山奥の小さな町に鳴り響く。普段何も事件や事故の起きないこの町に警察の車両がやってくるのは実に5ヶ月ぶりだった。

固く閉ざされた門の前に警察のパトカーが止まり、中からおじいさんと呼べそうなぐらいベテランの警察官が出てきた。

『あちゃー』という顔でこちらを見て、車の中からマイクを取り出す。

『バカなことはやめなさい。大人しく出てきなさい。』

前嶋はそれを聞いて、頭にきた。大体外の大人に何がわかると言うのだ。レッドに指示を出して、校内の放送をトランシーバー経由で流すことにした。

『警察のみなさん。朝早くからご苦労様です。でもね、大人にわからない子供の事情ってのもあるんですよ。そこは引っ込んでいただきたい。』

『そうは行きませんね、特殊事件捜査係S I Tを呼ぶしかないですかね。我々だってできればこういう手は使いたくはない。仕方がない本当にいいんですね。』

『こちら前嶋。どうぞ例の作戦でお願いします。』


グリーン隊が2階からLPガスのボンベを落とし、割ってガスを流出させたところで、マッチを投げ入れて、爆発させた。パトカーはそれで引火し、大爆発を起こした。

先ほどのパトカーよりも大きな音で、爆発し、灰色の煙を上げた。

警察官は直前で逃げきったみたいだ。

職員室の先生軍は、爆音が聞こえただけで、何が起きたのかはわかっていなかった。

今の爆発は流石に住民にも気づかれたようで、学校の方に多くの人が向かってきていたし、隣の小学校からは、小学校の先生が、来ようとしていた。

「おいレッド別動隊今だ。チラシを屋上からばら撒け。できるだけ遠く」

『はいよー』

屋上から赤い紙が一斉に巻かれた。その紙には白い字で

『生徒は激怒した。かの校則を変えなければならない。柿田橋中の校則は時代にはそぐわない。不適切にもほどがある内容だ…』

と書かれていた。

学校の周りの大人たちがそれを手に取って読み込んでいる。

その瞬間に、化学室から(化学室と職員室は別の校舎で校庭を挟んで反対側にある。)、職員室の方向にペットボトルロケットが飛んできた。

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