第3話 各部隊始動

放送を終えた前嶋は、

「じゃ、みんなよろしくね。それと気をつけてね」

ヒョイっと身を翻して、放送室を出て行った。

先生に警戒しながら、曲がり角を走って行った。

前嶋は、校庭でブルー隊と合流し、元々の予定通り、音楽室を占拠しに行く。

メンバー全員が、何かしらの銃を持っている。前嶋は、丹波にわに預けていたNERF銃を回収し、音楽室のある東館4Fへと走っていく。

「ほかの生徒は撃っちゃダメだぞ。先生はいくらでも撃っていいからな」

トランシーバーで各隊へ指示する。


「きたぞ、まつだ。」

教室の前では、ブラック隊が言った。

「通信部!通信部!」

「はい、こちら通信部どうぞ。」

「えー教室前から担任の松を目視。只今より、ガトリングでの攻撃を開始する。」

「4649」

了解構え!

ブラック隊の隊長の頭布ずきんが担任の松が曲がり角を曲がり、こちらを向いた瞬間

発射ヤレ!」

一斉にNERFとBB弾の音が響き渡り、担任の松は、鳩尾を何発か当てられ、よろけながら撤収して行った。


一方ホワイト隊は、理科室の占拠に向けて走り出していた。

理科室にいくには、2年生・3年生の教室の前を通るのだが、その教室は沸き立っていた。

「いいぞー1年‼︎」

「がんばれー」

先生たちは、それを抑えようとするのに必死で、1年生の進軍を止めることができない。

情報隊レッドのもとに情報が入ってきた。

「こちらブルー。音楽室の占拠に成功。マル先の抵抗はありませんでした。どうぞ」

「了解 ブルー隊へこちら側の校舎から見ている限り、そちらに2年生が、箒を持って向かっている。」

レッドがブルーに返した。

「わかった。敵か味方かを見極めて、ここを離れる。次は、どこにいけば」

「ひとまず。美術室に進軍しろ」

「了解」

しかし、快進撃はここまでだった。

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