第38話
その4
しばしの間を置き、チヅルは目を細めて律也にこう囁いた。
「わかったわ。律也のリクエスト、了解よ~ん💕…要は、フィニッシュ直前まで擦りつけだけでってことね?」
「うん…。それなら、アナタでイケると思うんで…」
ここでのチヅルは、おそらくめったに見せないであろう、晴れ渡るようなスマイル顔になっていた。
それは、彼女にはやや不似合いとも言える健康的なカオではあった。
チヅルにとって、この時点で律也とのエッチは好奇心をくすぐるトライアルという位置づけに加え、性に迷える年下の少年を”導いて”やりたいという、二側面が交錯していたのだろう。
導く…。
何処へ…。
この時のチヅルはその明確な答えを持ち合わせていなかったが、少なからず純真の二文字に動かされて律也と対峙していたのではなかろうか…。
ココロとカラダ双方を以って。
”律也はユウトとの行為で感じた刺激をオンナの私にも求めてる…。私のカラダでイッても、頭の中はユウトの下半身…?うふふ…、この年でこんなノンノーマルなの体験できるなんてねえー☆彡”
なにしろ、これから二人が営むことになる、もろフェチなエッチのシュチエーションをアタマに浮かべると、チヅルはハイテンション&ルンルン+ポジティブモードにどっぷり…、であった…。
***
「ならさ…❗すぐにセットできるよう、下…、脱いで。アハハ…、私も~~」
エロエンジンがぶんぶんと唸り始めた二人は、競うように腰から下の衣類をはぎ取り、下半身をあらわにさせると、さっきと同じ体位→仰向けの律也にチヅルが馬乗りになる絵柄に収まった。
かくて、チヅルの腰下はただひたむきに、今の律也には唯一の性感帯?であるピンポイント箇所をゴシゴシと擦りつける作業に集約される…。
で…、それは自分のへそ下20センチの突端を押し付け、突っつきって感じで…。
「そこ…、そこ!ああ、チヅルさん、そこをさ、もっと強く…」
で…、で…、当のカノジョもフツーの本番エッチとはまた違ったオーガズムを湧き上がらせていく…。
ではあっても、性欲従順女子チヅルは遊び心を忘れず、律也の指定箇所から別箇所へずらしてゴシゴシやってる…。
「ああ、そっちは今一だから…。さっきのとこだけみたいなんだよ…、チヅルさん!」
その都度、カレからNG出しとなった。
”この子…、ホント、ソコしか感じないの…⁇”
息を荒げ、盛りのついたムチムチボディーをくねらせながらも、イレギュラータッチ真っ最中のチヅルではあったが、しっかりとお相手の反応を見図っていた…。
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