第39話
その5
そして…、思春期の少年少女二人となればかなりイレギュラーなフェチ色の濃いエッチは、今クライマックスを迎えようとしていた。
「どう…?そろそろイキそう?」
「うん…、イキそうかも…!」
”何なんだ…、チヅルさんの、コリコリだ❣あの時ユウトに擦りつけた感じと一緒だよ…。ああっ、キターー❣””
自らの性衝動からもたらされたオーガニズム…。
果たしてその極値は、まだ13歳の未熟な少年にとって、性癖の域へ踏み込んしまっていたのであろうか…。
***
「じゃあ、ゴムつけるから…。そしたら、アナタが私の上に乗っかって、入れて…。思いっきり腰振って、イッていいから…。そうすれば、律也も女の子とちゃんとできた、フツーのオトコよ💖」
「チヅルさん…」
へそ下20センチの、チヅルのそれは突端が硬かった。
なので、律也がユウトと接触させ合った”あの感触”とほぼかぶっていたのだ。
それは、純真と屈折がコンフュージョンされた欲情が充足できる感触に連動した。
要は、オーガズムに達した時、ユウトとの禁断の交わし合いと切り離したうえで、今ベッドを共にしているこの少女…、いや、女性との行為でイケるのか…。
だが、この思いは相手のチヅルもすでに共有できていたし、そのことを律也自身も認識していた。
つまりこの場でのエッチは、二人は同じ思いを胸にしながらの共同作業と言えた。
***
「もうたまらないよ!このコリコリで擦れるたび、昇天しそうだ」
「ダメ!ハア、ハア…、もっと粘りなさいよ…」
とは言え、チヅルも彼自身を欲する気持ちは我慢できないところまで達していたので、ここで彼女はさらに腰のグラインドをスピードアップさせながら、右手を枕の下へ持っていった。
手際よくゴムを手にしたチヅルは、腰の動きを止めずに装着の下ごしらえを済ませると、荒い息とを漏らしながら、律也に声をかける。
「さー、セットするわよ」
この直後、チヅルは素早く腰を上げて、四つん這いのまま少し後ずさり…、律也のそこを掴んで、ゴムをかぶせようとしたその瞬間…。
彼は果てた…。
”ピュ~ッ!”
「きゃあ~~!!」
絶頂の証である律也のそれは、ものの見事にチヅルのカオに勢いよく飛び散った…。
かくて…、二人の間に深い沈黙が流れるのだった…。
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