第5話 そいつは栞にとんでもない物をはさむ奴だった⑤

 お母さんのくすぐりの拷問で、全てをゲロさせされた私の情報はに筒抜けで、すぐさまプロジェクトが発動した。


 まず双方のには潤沢な資金を供給し、行きつけの雰囲気の良い飲み屋へ束にして送り出して排除した後、聖也の首根っこを押さえた“時恵お母さん”が我が家に到着!


 それからが恐怖の時間!!


「聖也くんのを剃るんなら当然、アンタも剃るのよね!」と言うお母さんの悪魔のひと言!!


 ふたりの“母”は……もう嬉しくって仕方ないらしい!


「『お互いがお互いを剃る』なんてアンタ達にはまだ早い!」


 と聖也はお母さんが、私をが担当という


 まさに悪魔的発想!!


「これも一種の結納??」と時恵お母さんはニコニコ


「梓!安心して!聖也くんを“不能”にするような事はしないからね」とお母さんはニヤリ!


 そして二人の若者は二匹の悪魔の手で……



 もう!もう!


 怒涛のような一日の最後は


 なんのお祝いだかわかんないけど


 4人でシャンパン開けて


 並べたお布団で


 二人寝かされたけど


 さすがに何もできずに……


 翌朝、私達は家を出る時間をずらして登校した。




 







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