第4話 そいつは栞にとんでもない物をはさむ奴だった④
「ねえ!お父さんの
既にハサミだのカミソリだのを握りしめている私に、お母さんはちょっとギョッ!とする。
「何に使うの?」
「ナイショ! 無ければ別にいいから……あと、ひょっとして……その……私の部屋でさ、聖也と
「それは聞き捨てならないなあ~」
お母さんが両手の指をワニワニしながらにじり寄って来る……
しまった!! お母さんの『秘密兵器』の事! 忘れてたぁ~!!
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