第12話 嫁強し
語り部作者でこの話は進みます
面白くなさそうとか、そういう場合は読み飛ばして頂ければ男二人が起きたところから次の話が始まるのでサッとスクロールしてください。
※メタ注意
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「はぁ、全く、暴れすぎですよ」
「すみません」
「エミエラさんは巻き込まれたようなものですから仕方ないですよ」
「ありがとうございます、それにしても似てますね」
「あ、分かります? 息子も夫も寝ている時とか痛がる仕草とか色々似てるんですよ」
男二人が倒れた後の屋敷ではその嫁達が2人で談笑している。
エミエラはカイルに惚れた理由を洗いざらい聞き出され、シュエラはカイルの昔話や自分とシルバの馴れ初めなどを話す。
要は恋バナである。
羨ましい……じゃなくて微笑ましい光景だ。
「ふふ、息子が女の子の痛みに寄り添えるように育つなんて嬉しいわ」
「カイル様にはたった数ヶ月で数え切れない救いと思い出をくれました、この命尽きるまでこの人と共に歩みます」
「嬉しいわ、エミエラちゃんならカイルを任せても大丈夫そうね」
カイルの頭を膝において頭を撫でるエミエラ
シルバの膝を頭において頭を撫でるシュエラ
羨ましけらん状態である。
「さて、光魔法の練習をしましょうか」
「はい、お願いします」
「光魔法は神の奇跡と呼ばれていますが私は他の属性と変わらない1つの属性と考えています、光魔法は確かに人に加護を与えるものが多く使う者が使えば神のように見えてしまうのです」
「教会の教えは嘘ということですわ?」
「いえ、確かに神託を聞くことが出来るのは光魔法を持つものだけ……そういう意味では間違いない考え方でもあります」
「私たちが使う光魔法では、ということですわね」
「ふふ、理解が早くて助かりますわ」
光魔法は他の属性と何ら変わらないというのは事実だ。
しかし、それに神聖なイメージが着いたのはみんな大好き駄女神のエルナちゃんが神託を下す時に光魔法の1つ『降霊』を使用するからだ。
『降霊』は『神託』に名前を変えて今でも使えるものを神の使いと崇めるほど高位光魔法と言われている。
「強くこの人を癒したいと思うんです、感覚を掴めばそのうち強く念じなくても使えるようになりますから」
「イメージ、カイル様を癒す……」
「ふふ、治癒魔法の発現には愛する人が怪我をするのが1番の早道……かもしれませんね?」
怖いことを言っているがシュエラは実際に治癒魔法をシルバが死にそうな怪我をした時に覚醒したのであながち間違いでもないのだ。
それまでは魔法に癒しの力なんて求めていないバーサーカーだったのはまたいつか語るとしよう。
「カイル様……起きてくださいあなたのエミエラが寂しがっていますわ」
さて、少し遅れたがエミエラが治癒魔法に四苦八苦しているうちにエミエラついて少し語ろうと思う。
エミエラは5歳の頃に魔眼を発現、魔力も生まれながらに多いせいで譲渡する魔力が多すぎて侍女が魔力を制御しきれずに倒れてしまった。
そして10歳になったその時、個別で適性検査を受けたエミエラの結果は全属性適正。
まさに魔法の鬼才である。
そしてその才能がたった今、開花しようとしている。
「う、上手く行きません……」
「大事なのは愛よ……この人だけは死んで欲しくないという愛」
「愛……カイル様、あ、愛してます!」
そう、エミエラの才能はLove《愛》と共に開花する。
相手を思う気持ちがエミエラの魔法に明確なイメージを与えるのだ。
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こういう話がたまにはあってもいいかもって思う人は是非
ハートをつけてくれると作者がまた書くかもです。
(設定とか詰め込むのに便利……かもしれんのや)
これにて語り部作者はお別れです!
またお会いするかは皆様次第さらばだ!
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