本編での壮絶な出来事を乗り越えたキャラクターたちが、今作では穏やかな日常(問題あり)を過ごす――その温かい空気感がとても魅力的でした。キャラクター同士の掛け合いや、小さな出来事に宿る幸せが丁寧に描かれていて、読んでいるこちらまで頬が緩みます。シリアスな物語を経たからこそ感じられる“平穏の尊さ”が心に沁みました。前作を読んだ方はもちろん、日常系が好きな方にもおすすめしたい、優しい後日譚です。
アースセーバー（金色の武器）シリーズの短編作品で、『放課後のエンタングルメント』の後日譚にあたります。夏休みに入ってホッとひと息――というところで、西御寺先生の住まう安アパートに災難が！ から始まるお話です。キャラクターたちの軽妙な会話が前作から更にパワーアップしていて、終始ニコニコ、ニヤニヤできますよ！特に西御寺先生――篤也さんの変態的お喋りが最高に面白い……！！それぞれに深い背景を持つ女子高生たちの距離が、騒動を機に近付いていくのを見守るのも楽しいです。ますます、彼らが好きになりました。お薦めします(^^)！
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