第24話 東の噂 終
「ちょっとシューちゃんどういうこと〜まだわからないって言ったじゃない〜私たちに嘘ついたの〜」
「これに関しては本当に知らないっす」
「本当なんですか響」
「あぁそうだ、そしてこれは簡単にいえば疑心暗鬼による思い込みだ」
「はぁ?疑心暗鬼?もっとちゃんと説明しないとわからないぞ」
「これ以上は言えない、それと今後東の噂については調査をしない」
「ちょっと〜それどういうこと〜」
「そうですよちゃんとわけを話してください」
「俺の個人的な都合だ、責めたければ好きなだけ責めてもらっても構わない」
「響がこんなに言うんすから大事なの理由があるんじゃないすか」
「わかった従う部長は響だ、ただし次はないからな」
「ありがとう、誰にも邪魔されたくない時間ってあるからな」
テスト当日の放課後
「こちらは終わりましたよ鬼怒先生」
「わたしもあと数人です」
化学室で二人はテストの採点をしていた。
「ワシも手伝いましょうか」
「いいえわたしの教え子なんで責任持って自分でしてあげたいんです」
「それは差し出がましい真似を」
「気持ちだけ受け取って置きますよ」
「ではワシは先にお湯を沸かしてきますね」
化学室から化学準備室へ行く。
「ふぅ〜やっと終わりました」
「お疲れさまです」
ピッーー
「ちょうどお湯が沸きましたよ醤油、塩、味噌、豚骨どれがお好きで」
「今日は豚骨で」
「ではワシは塩を」
「では三分を測りますぞ」
ピッピッピッピッ
タイマーで三分をセットしスタートボタンを押す。
「この三分が溜まりませんな」
「えぇ」
「それにしてもいつもありがとうございます虎十郎さん」
「いえいえこのくらい、カセットコンロもヤカンも元々は学校のものですし」
「えっいいんですか勝手に」
「大丈夫ですよ、他の先生には内緒ですよしかしあの二人には驚きましたね」
「俊と響にはバレてるかもしれません、あの二人は感が鋭いですから」
「それは困りましたね、話が広まったらここではもう食べれません」
「あの二人なら大丈夫ですよ、なんだってわたしの教え子ですから」
「そうですか、あの二人には去年してやられましたからね」
「えぇ生物基礎と化学基礎どちらも満点取られましたから、今年も危うく最初っから満点を取られるところでした」
「それは結構なことですな、来年ぜひワシの生物に来てくれないかな」
「生物といえば三年生のサッカー部の子はどうなんです」
「獅王くんですか、彼も頑張ってますよ理科は全然だったのに七十点を超えましたから」
「流石に推薦がかかってるから気合が違いますね」
「獅王くんといえば前に見つけた筆箱は彼のものだったらしいですよ」
「持ち主が見つかってよかったな」
ピピピピッ
「おっ三分経ちましたね」
「「いただきます」」
ズズズズッ
東の
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