第18話 化学室
「こっこんにちは〜」
獅王が恐る恐る部室に入ってきた。昨日は冷たくしたしそうなるよな。
「さぁ入るっすよ勉強頑張るっすよ先輩」
「うん、よろしく」
「昨日は家でどのくらい勉強したんだ」
「二時間くらいですかね」
二時間か〜三時間はやってて欲しかったけどまぁ及第点か。
「今日は生物の過去問を解いてもらう」
「とある情報筋から入手したっす」
「わかった、やってみる」
「俺と俊は一時間くらい席を外すからその間に解いて採点をしててくれその後復習をするから」
俺と俊はその間化学室を見てくる。
「はい、頑張ります」
「俊いくぞ」
俺たちは部室から出て化学室へと向かう。
「ここが化学室か鍵が掛かってるな」
「危ない物質がたくさんあるっすからね」
「化学準備室は明かりがついてるな、誰かいるのか」
化学準備室は化学室の隣にありドアのガラスから明かりが漏れ出ている。中はカーテンがありよく見えない。
「そこは入っちゃだめっすよ」
「なんでだ危険だからか」
「それもあるっすけど、理科の先生はここでテストを作成して保管してるんすよだから」
「そうか、それより獅王の鍵の話を聞いてどう思った」
「鍵が中にあったって話っすね」
「そうだ俺は初めて聞いた、東の噂に関係してると思うか」
「俺も獅王以外の人からは聞いたことないっすね噂には関係ないと思うっす」
そうだよな、俺もそう思う。
「でも密室トリックみたいで気になるよな」
「そうっすねこれも一緒に解明しようっす」
「そうだな、まず鍵が中にある状況はどんな可能性が考えられる」
「単に何かと見間違えか見た鍵は化学室のではないとかっすか」
「それか中から鍵を掛けたかだよな」
「そんなことあるんすか中に人はいなかったんすよ」
「あくまで可能性の一つだ」
実際俺も獅王の見間違えだとは思う。
「でも忘れた筆箱は落とし物ボックスに入ってたんすよね、誰かその後入ったてことすよね」
それが気になるんだよな。もし本当に中にあった鍵が化学室のなら入ることはできないはず。
「マスターキーかスペアキーってあるのか」
「ないはずっす」
ないのかもしあるならこれだけで解決だったんだけどな。頭打ちだな。
「よく分からないな、今度は東の噂について考えるか」
「俺は人工的な音だと思うっす」
それは俺も思う明らかに自然な音ではないよな。
「じゃあなんの音だと思う」
「それが分からないからこうして調査してるんすよ」
それはそうだよな。
「一番いいのは録音することだな」
「それはそうっすけど、勝手にしていいんすかね」
ガチャ
その時化学準備室から化学と生物の先生が出てきた。
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