第8話 前日
球技大会前日、種目とルールが知らされた。
「師匠と響は何に参加する?」
「ドッジボール、バドミントン、ウィッフルボールの三つだろ俺はドッジボールかな」
バドミントンは球技って言っていいのか?
「ドッジボールは去年もやりましたよね」
「師匠は去年ドッジボールで顔面に当てられたからな」
「うるさいです、もう忘れてください」
錬も錬でなかなかに酷かったけどな、こいつのせいで俺と俊が作ったリードを無くなって負けたし。
「でもドッジボールとバドミントンは体育館でやるから明日誰かが跳び箱を移動させるということはないだろ」
「そうですね、となると今日の夜もしくは明日の朝早くでしょうか」
「分からないぞ師匠、もしかしたらひとりでに消えてなくなってるかも」
「逆に何も起きない可能性もあるけどな」
というか去年は消えてないらしいからな、その可能性のほうが高い。
「みんな俺が来たっす」
「ただいま〜」
「お疲れ様」
サッカー部は明日の準備を手伝っていた。
「まだ跳び箱は消えてないわよ〜」
「聞いてくれっす、みんなウィッフルボールの場所分からなくて困ってたところに俺が参上してみんなを救ってあげたっす」
「そうよ〜シューちゃんは正義の味方なんだから〜」
「それは良かったな」
俺たちが見つけられたのは碧のおかげだけどな。
「部長、今日はこれからどうするんだよ」
「できそうなことは誰か跳び箱を移動させないか監視するとか」
部長って呼ばれるの慣れんな。
「それは大丈夫っすよ、今はバスケ部が体育館使ってるっすもしなくなっても明日聞けば分かるっすよ」
できれば自分の目で確認したいけど俊が言うなら本当に大丈夫なんだろう
「そうか、じゃあ今日はもう帰るか明日は早く学校に来て跳び箱の確認するか」
「そうですね、そうしましょう」
「明日に期待っすね」
「よしじゃあみんな解散」
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