She say
こんなに悲しいのは久しぶりで
もっと前のトラウマくらい悲しい
そして寂しい
別にこの程度のこといくらでもあるのに
でもなぜか今日は泣いてしまった
自己否定と普段の積もったもので
とても泣いてしまった
あり得ないほど思いが重くなって
嘘みたいなことを考えた
でも嘘じゃないかもしれないと思うと
書いている今でも涙が出る
苦しい
僕は誰からも愛されてないのかもしれない
僕を好いてくれる人は居ないのかもしれない
なんで
僕以外を否定することはできない
(優しいから)
だからさ、自分を否定するしか無いのね
別にこの程度のこといくらでもあるのに
本当に悲しい、僕は嫌われてるのかも
本当にそうなのかもしれない
苦しい
鼻が熱くなって涙が出る
なんでそんな
酷いのとが言えるのか
ずっと一人だったら良かった
ずっと前に死んでたら良かったのに
誰も僕と話してくれない時に死ねば良かった
そしたら悲しくないのになぁ
僕以外みんなもっと自由に生きてるのに
僕だけは勝手に自分に足かせをつけて
動けなくしている
重くないのに
何でそんなのとするの
僕はみんなのこと大好きだけもど
みんなは違う
僕は邪魔なんだ
気づいたら田舎町にいた
それも村って感じの田舎だ
僕の他にもう一人いてその人は僕を知っている
いや、クラスメイトみたいな感じの
関係性だったんだと思う
なんだか知らないけど
その子が歩き始めたから、僕はついて行った
田舎町には人の気配は無く
あるのは廃墟のような木と瓦の家
そんな勇気は無かったし
その子に置いていかれる気がしたから
結局入らなかった
ある程度歩くとその子の境遇を思い出した
その子は家族の大半が亡くなってて
そして葬式かなんかで2人でここに来た
多分道を戻ってさらに進めば
葬式でもやってるんだろうけど
戻る気にはならない
やっとその時その子に話しかける
「君も結構ひどい目にあってるね」
その子は足を止めて
石垣に座って
冷めきった目で言う
「あんたに何が分かるの」
なんと無礼な奴だ、君ほど多くないけど
僕だって家族を失って
いろんな悲しい事を乗り越えてきた
「まぁ少しはわかるよ」
その子は石垣から降りて、また歩き出す
どこへ向かってるのかはわかる、海だろう
「家族の内2人が死んでから
残りの3人も自殺した」
その子は多分話したかったんだろう
僕もまぁ優しいから、話を聞いてあげるんだ
その子は後を追って自殺する事を
何故かエンドロールと言っていて
面白い人だなって、少し好きになった
坂とか階段を降りて、そんな掛からない内に
波止場に着く、波止場は水の音が聞こえて
波が近づくと同時に、僕はここからもうすぐ
追い出されるんだ、と直感的に思った
体がうっすらとこの世界から消えていく
うまく話せないけど
「死ぬなよ」って
その子に言えた
その子もきっと僕の作った
もうひとりの僕的な存在なんだろう
だから良かった
久しぶりに自分に死んじゃだめって言えた
良かった
あぁ!お前が一つ失敗するごとに
おわり
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