第8話
タケゾウさんの日常は、午前中…剣術の稽古、午後…は狩りか釣り、夜…は読書(書見?)と”五輪の書”の執筆。
晴耕雨読で、健康的…吉川英治の伝記だと、紆余曲折あるけど、やっぱり武蔵はモテるから、オンナ関係がネックになってたりしてたっけ…
今の平穏な日々が続くなら、それはそれでいいけど、日本は今ずっと戦乱の世だから、いつまたタケゾウさんも戦に狩り出されないとも限らないわね!
日々波乱万丈ていうのも生活が生き生きして悪くないのかもしれないけど…❓
「そういえば、タケゾウさんは、結婚したことあるの?」
「ない。」
「しようと思ったことあるの?」
「ない。」
「じゃあ、恋愛も未経験ですか?」
「すごい色っぽい年増に誑し込まれてしばらく一緒にいたことはあるけど?」
「まあ」
すごい正直なひとだ。 アタシみたいな小娘は眼中にないから明け透けに打ち明けるんかな?
「色ごともまあ、はしかみたいなもんで…通過儀礼だよ。経験しないとオンナが怖い。怖がると、とてつもなく厄介な敵になる。呑んでかかれば味方になる。兵法と同じかな」
「アタシは。…もちろん? まだ生娘だし…よくわかんないけど。15歳くらいで昔の女はオヨメに行ったんだっけ」
「聖子さんがヴァージン❓ あなたのような美女が? 後の世だと色恋沙汰は今よりさかんなのかな?」
「成熟は早く来るかも。栄養もいいし、いろんな刺激も誘惑も多いし。 でも別の事情で恋愛や結婚が難しかったりもするわね」
<続く>
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