時代考証してみた

① 野口英世や夏目漱石が欧州に渡った時、周囲の女性がカッターシャツにスカートという出で立ちをしている。

↓

野口英世や夏目漱石が活躍した19世紀末〜20世紀初頭は欧州の歴史だとヴィクトリア朝末からエドワード朝に当たる。

当時の女性達はS字型のドレス姿であった。シャツにスカート姿が主流になるのは20世紀半ば〜後半で野口英世や夏目漱石の時代から半世紀以上後の服装である。

②紫式部、清少納言が下着として小袖を着用している。

↓

小袖を下着として着用し始めたのは紫式部や清少納言の時代から100年以上後の院政期から。

紫式部や清少納言が生きていた平安時代中期は小袖を着用せずに素肌の状態で長袴を着用し、その上から単衣や袿を重ねていた。

③小野小町が十二単を着用している。

↓

小野小町が生きたのは平安時代初期。平安時代初期は唐風文化が主流である。

よって小野小町の服装は唐風の強い奈良装束であり、十二単は小野小町の時代なら100年程後の時代の服装となる。