第7話 未知数の力

レジーナの部隊は、


※【あれ、何なんです?幻獣ってどういうことです?】※


※【知らん!!とにかくレヴァンスに近づけさせるなよ】※


※【幻獣ってことは、俺達の属性は無効…】※


※【槍、斧で戦うしかないだろ!!弱音を吐くなよ】※


※【治癒を使えるあいつは何処行った?】※



※用語、人物紹介※


∫∫∫∫∫∫∫∫∫∫ 幻獣 ∫∫∫∫∫∫∫∫∫∫

 この世界では、ある種に特殊な力を施し、全ての属性に耐性を持つ作りだされた生物のことを幻獣と呼んでいる。



ジークは全速力でレヴァンスのA階へ、


【ルナ、無事でいてくれ!!】



 かろうじてレヴァンスへの侵入は食い止めているようだ。


※【おい、こっちを手伝ってくれ。さっき現れた不気味なのにゲートを破壊されたんだ】※


レジーナの防御隊の大半が倒れている。


ジークは、


【後で戻る!!もう少し耐えてくれ】


ルナ、無事でいてくれ。


 ジークは、ルナを探していると聞こえてくる慌ただしく逃げ惑う人々の声。


※【おい、6番ゲート突破されたぞ!!なんだあのパワーは?あれが噂の幻獣か?実験段階じゃなかったのか】※


※【6番ゲートって言ったらA階近いじゃないか!!俺の部屋大丈夫か?】※


 A階にたどり着いたジークは、ルナが居ないため周辺を探して、


【何処に?ルナ…あれ?あいつ!!!】


ルナはブルーのドレスと何故か剣🗡️を、


【どう?似合うかな?テヘッ😜】


ジークは、本気で怒って、


【心配したんだぞ!!この非常事態にお前何やってんだ!!!幻獣が現れてるんだ!!】



最悪だ!!後方に幻獣ゴーレムが!!!



ジークは、


【ルナ!!逃げろ!!!】



ルナは、ジークに、


【シー!!少し黙って。見ててよ】


 ルナは空に向かって両手を広げると、光り輝く剣🗡️が現れた。



----------〔ル.アーク.ブレイカー〕----------



 縦横無尽に踊るように光り輝く🗡️がゴーレムに襲いかかる。その剣🗡️は意志を持っているようだ。



※グウォーーーーーーーーーーー………※



止まった。圧倒的な力のゴーレムが。



ルナは、


【はい、終わり。ありがとうね。戻ってきて】


 ルナがそう言うとゴーレムの動きを止めた剣🗡️は意思があるかのように、ルナの所に。


そして、不思議と剣🗡️は消えた。


ジークは、


【何したんだ?ルナ】



ルナは、笑顔で舌を出して、


【幻獣相手だから仕方ないや。私の属性は正確に言うとね…説明長くなるので今度ね】



 レヴァンスの指揮官らしき人がこっちに駆け寄ってきて、ジークに、


※【君があいつを!?ありがとう!!幻獣に効く属性を持つとは…それとも、属性とは違いさっきの剣🗡️か?】※


ジークは、


【いや、俺じゃなく…痛っ!!】


ルナが笑顔で思いっきり脇腹をつねって、


【褒められたよ!!良かったね、お兄ちゃん】



※【そうか、君たちは兄妹なのか!!兄がこのような力を持っていると君も安心だな】※



ルナは、


【はい!!自慢の兄なんです。いつも私を守ってくれるんです】



ジークはルナを見て小声で、


【…嘘つき君…後で詳しく聞かせてくれ…】


ルナはその言葉を無視して、


【ねっ、お兄ちゃん買い物の続き!!行こ】



レヴァンスの管理官らしき人は、


※【そうか、買い物か。よし、これを使うと良い。このカード💳二人に譲ろう。幻獣を倒してくれたお礼だ】※


ルナは、


【使っていいって!!アクセサリー💍も買えるかな?お兄ちゃんはまず服着替えて!!!汗臭いよ。これいつから着てるの?】


ジークは慌てて、


【好き勝手なこと言いやがって…必要最低限のだけだ。感謝して返さないと】


レヴァンスの管理官らしき人は、


※【ははっ、好きなだけ使ってくれ。返さなくていい。ただし、食事はステーキ🥩貰えるだろ?肉は買うなよ】※


ルナは、その管理官らしき人に、


【そうだ!!ステーキ🥩貰えるんだった!!ありがとうございます!!ところで貴方はレヴァンスの管理官ですか?】


管理官らしき人は、


※【まぁ、そんなところだ。これから先も君たち兄妹の力が必要になるだろう。後片付けは他の者に任せて暫く休んでくれ】※


そう言うと立ち去っていった。


ジークは、


【ルナ、君は何者なんだ?】


ルナは、


【今度教えるね。今は話せない】



















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