第4話 不穏

 この巨大都市を見て、本当に反乱レジーナは反乱軍として割り切れるのか?


 それほど今の治安部隊を掲げる《サーペント》に不満を持っている人々が多いことの証明にもなる。ここは富裕層が優遇される社会だ。


【だんだん勢力を拡大しています。ほっといていいのですか?我々のサーペントに近づきつつあるほどの…】


【解った解った…せっかくの地上だ。少しは楽しませてくれよ。指示あるまで俺達のんびりとしようぜ】


こう話してるのはサーペントの幹部達だ。


 地上に出る前にも既に小競り合いはあったが、双方決め手を出さずにいた。


 解っているのだ。お互いがそれ相応のダメージを受けてしまっては立て直しが効かないと。



サーペントには圧倒的な武器庫がある。


レジーナとの戦いに備えている。

 

 弓矢🏹、剣🗡️、オノ🪓などなど豊富に準備出来る。


【何故攻め落とさないのか?不思議だ】


【レジーナごとき、この武器で倒せるのにな。いつまでくだらん小競り合いを続けるんだ?】


【あの人の考え方だからな。それともお前達、文句言えるのか?】


【……いえ………】


【そうだろう。とにかく指示を待つしかない】


ここでもサーペントの戦士達が。



そこに、現れたのは、


【みんな何してるの?お茶会?】


 そう話すのは、このサーペントを統括しているシルフィーという女性だ。


ある戦闘員が立ち上がり、


【シルフィー様、レジーナがかなりの力を。早めに完全に倒さないと】


シルフィーは、


【私は戦いは望みませんよ。レジーナだって大変苦しい生活を送っています。何故戦うのです?なんか小競り合い続いていますけど、私の目の届かないところで。あなた達から仕掛けていることなんて…無いわよね?】


戦士達は見合わせて、


【そんなこと…ありませんって…なぁ?】


【…そうですね…】


シルフィーは、


【歯切れ悪いわね…】


凍てつくような目線のシルフィー。


【…嘘ではありません。おい、解散するぞ。それぞれ持ち場につけ。レジーナの監視だ。こちらからは絶対に攻めるなよ!!】


戦士達が離れて行った。


シルフィーは、ため息をついて、


【はぁー………あの人は何処に?もしレジーナにいるとしたら私はどうすれば………】



 少し離れた場所で、サーペントの幹部、戦士達が集まっている。


【おい!!あんなのにいつまで従っているんだ!!!】


【解っている!!もうそろそろレジーナから来る頃だ】
















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