第3話 ジンジンしてたのよ?
サヤカさんとは3日に1回程度で逢瀬を重ねている。
今日もキク婆ちゃんが昼食後に昼寝に入ったあと家に戻ったら、集荷業者に届けに行ったサヤカさんが戻ってきて、俺の家の横にトラックを停めて玄関のチャイムを鳴らした。
だから俺はすぐにサヤカさんを家に引き込んでいそいそとお互いに盛り上げて事に及んだ。
「今日も凄かったわ」
「サヤカさんもですよ」
俺とサヤカさんは体の相性がとても良い。倦怠期的なものが起きる気が全くしなかった。
「本当にあなたは絶倫ね」
「体質ですから」
光魔法の「《絶倫》」と「《回復》」で強化し、闇魔法の「《不妊》」で避妊しているので、バンバンやり放題だ。
俺はサヤカさんに遺伝的に子供が作れない体質だと言い、サヤカさんもそれを信じているので、こちらの世界の避妊具を付けない事を咎めて来る事は無い。
むしろ最近では「タロウさんの子供が欲しかった……」と言われるようになっていた。結婚したら体質が治った事にして「《不妊》」無しでしようかなと思っている。
「朝、あんな事してくるから、ずっとジンジンしてたのよ?」
「最初から凄く濡れてましたもんね」
サヤカさんは、カーネーションの出荷梱包作業して、集荷業者のステーションに行った帰りなのに3回戦目に俺の上で元気に腰を振れる体力がある。
「今日はトラックのシートに染みができちゃってたぐらいよ」
「着替えは持っていますか?」
持ってなかったらツナギを貸すぐらいしか無いけれど……。
「えぇ、出かける時に持ち出したわ。急に腕を引っ張るからここの玄関に落としちゃったけど……」
「汚れた方は俺が洗いますから置いていって下さい」
サヤカさんが来ない日に自身を慰めるのに使えるし、サヤカさんが来た時の着替えにもなるし一石二鳥だ。
「恥ずかしいわ」
「今更ですよ」
もうお互いの体で見て触れてない場所なんか無いぐらい、全てをさらけ出しあっている。
「あら……、2時間もしてたのね……」
「最近息切れしなくなりましたよね」
サヤカさんには光魔法の「《成熟》」を使っている。精神年齢に合わせた肉体年齢になろうとする魔法だ。
そして疲労の色が見え始めた時は、息を整え終わった時に「《回復》」もかけている。
「最近体の調子が良いみたいなのよ……」
「まだ若いって事ですよ」
「《成熟》」は精神年齢が落ちた時に一気に老化する魔法でもある。
70超えのキク婆ちゃんは精神年齢がもう若くはないらしく、去年、もう少し先の気温が上がり始めて夏バテして少し老け込んだので使ってみたら、逆に老化が早まったので急いで解除する事になった。
キク婆ちゃんには死んで欲しくは無かったので、週1ぐらいでやっている肩もみの度に「《回復》」かけていたら少しづつ元気になってくれて今ではシャッキリとなった。
高頻度で、「キク婆ちゃんもまだ若いよ」と言っているので、気持ちが若くなっていそうならもう一度キク婆ちゃんに「《成熟》」をかけてみようと思っている。
「もうっ、オバさんをからかっちゃ駄目よ?」
「俺と余り変わらないでしょ」
俺が30歳でサヤカさんが35歳。たった5歳差だ。俺の見た目は25歳ぐらいで止まっている。サヤカさんも30歳ぐらいの見た目のまま変わっていない。
「そんな事は無いわ、もう四捨五入したら40歳だもの」
「切り捨てたら俺と同じ30歳ですよ。肌のハリだってこんなにあります」
汗だって滴り落ちるぐらいになる前まではちゃんと水を弾いていたし。シミやソバカスや小ジワも薄くなって来た。
ホルモン的な効果もあるのかサヤカさんは見た目以上に肌年齢が若い。
「そう言ってくれるのはタロウさんだけよ」
「そんな事は無いですよ」
サヤカさんはもっと若返れる筈だ。だから俺は若いといい続けている。
「そろそろお義母様が昼寝から起きる時間ね……」
「今日、サヤカさんと結婚しないのかと聞かれましたよ」
「そう……、やっぱ気がついているのね……」
隣の家から徒歩5分と言っても間は田んぼなので見通しが良く、サヤカさんは輸送用トラックは死角に停車されているものの、それまでは家に向かっている様子がバレバレで見つかるのも仕方無かった。
「派手な下着を履くようになりましたし怪しまれないのは難しいですよ」
「お義母様に、明るくなる事良い事って言われたわ」
旦那さんの失踪から5年を過ぎたあたりから、サヤカさんは下着を派手にし始めた。
俺のプロポーズに対してもアカネが家から離れたらと応じてくれるようにもなった。
「サヤカさんを幸せに出来てるなら嬉しいです」
「えぇ、怖いぐらいに幸せよ……」
俺の上にうつ伏せになって休んでいたサヤカさんが上体を起こした事で、サヤカさんの胸が露わになった。
最初に抱いた時よりも持ち上がり、ハリも良くなっている。
「綺麗だ……」
「タロウさんは凄く逞しいしカッコいいわ」
俺がサヤカさんの胸に手を伸ばすと、サヤカさんは腰を浮かせて大事な部分に俺の元気になったものを宛てがい腰を落としていった。
「サヤカさん……」
「タロウさん……」
サヤカさんが俺に顔を近づけてキスをしたあと腰を動かし始め4回戦目に突入した。
アカネが高校から帰宅するのが最短になっても1時間は帰って来ない。
キク婆ちゃんがハウスで水やりする間にサヤカさんは家に帰って夕飯を作り始めれば大丈夫。
俺とサヤカさんには、もう1回戦したあと一緒に風呂に入る時間まで充分にあった。
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