第3話 入学式③

多栗 玉視点

入学式が終わって教室に戻って自己紹介が始まった。

自己紹介は色々盛り上がった。例えば吉良さんなんて男子の殆どが拍手を絶やさなかった。

だけど一人はずっと上の空で天井を見ているやつがいた。そいつは澤城とか言う隣の席の変な奴だった。

「俺の名前は澤城 凪です。趣味は読書と料理、野球で、入る予定の部活は料理部です。クラス委員長目指してるのでよろしくお願いします。」

趣味が色々あるし、クラス委員長をしたいとか宣言するし意味わからんやつやった。

まぁでも顔は私の好みやしええけど...

澤城の方とは反対の席の女子が「あの人いいかも...」とか言っていた。まぁモテるよな…

しかしその女子は「でも亜熱くんの方がイケメンじゃん。」と言った。

一番最初に自己紹介した奴ですごい陽キャ感がある奴だった。まぁしかし私のタイプじゃないしなんかこう嫌いや。


まぁそうこう考えていると自己紹介が終わり。係も決まり、先生が謎に忘れ物をして職員室に戻って行った。

そして暇な時間が出来た。


「多栗さん今年からよろしくね。」

早速声をかけて来た。

「おう!よろしくな、澤城くん!クラス委員長おめでとな!」

「ありがとう!」

うわっイケメンや!

そういえば普通に部活について聞いてみるか。

「そういえばきみ料理部入るんやてな」

「そうだよ、意外だったかな?」

「そりゃそうやろ!野球好きなら野球部入ればええやん、なんで入るつもりないん?」

「まぁ色々あるんよ...」

澤城くんが急に暗い顔になってしまった。

どっどうすれば良いんやろか...

「まぁなんかすまんな?」

「いやいや大丈夫だよw」

なんか此奴にやにやしてないか?

「それにしても料理部か〜」

「入るつもりは無いの?」

「いや、あるにはあるんやけど、まだやな〜」

まぁ色々選びたいし、雰囲気みて決めたいしな

「慎重だねぇ〜、それにしても多栗さんってめっちゃ可愛いよね」

は?

「...」

えっ急に可愛いと言われてしまった。

これは付き合う事に!...

いやそんな事ありえへん。

そうや!嘘ついてるんや!

「そない嘘騙されへんで...、あばあちゃん言っておったで!顔がいいやつは嘘をつくんや!」

つい顔がいいと言葉に出てしまった...

いやそんな事はどうでもいい!事実を確認してやろうじゃないか!

どうせドッキリやろ?

「事実だよ、嘘言っても仕方ないじゃないか。正直に言えば一目惚れだよ、ひとめぼれ」

くそ〜 なんなんだこいつは!

まだ会って一日も経ってないぞ!

「いとも簡単にんな事言いおってからに...」

「まぁ本心からだから仕方ないね」

「まだ会って一日も経ってないやないか!」

「よいではないか、よいではないかw」

「よかないはどアホ!」

なんと軽い奴なんだ!

こっちはすごく驚いているのに!

「で、返事は?」

でも...

「いいよ」

もうなんか好きになってもうたし。

「なんて?」

いいやろ

「いいよ」

此奴私が勇気振り絞って返事してるのに何回も聞き返しおって!

「?」

「良いって言っとるやないか!」

「ヨシっ!」

澤城くんが大きく握り拳をあげて叫んでいる

そして教室は騒がしくなった。

「澤城!おめでとう!」

「あっありがとうw」

「まさか入学初日でカップルが出来るとはw」

「多栗さんおめでとう!」

「玉ちゃ〜んおめでとう!」

誰か玉ちゃんゆうたやつおるやろ!

「どうしたんですか?騒がしいですよ〜」

先生が帰ってきて配り物をし始めた。


そして放課後になり色んな女の子に色々聞かれて大変になった。

「本当に初めて会ったの?」

とか

「どこに惹かれたの?!」

とか、

まぁ粗忽なく返した。

隣を見ると帰る準備をしている澤城がいた。

此奴彼女と一緒に帰らんつもりか!

そして彼氏となった彼の服を摘んだ。

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