第3話
父は私が高校3年のときに心不全で亡くなった。
それで高卒で就職することにした。
スポーツ用品店で働いていた。優しくてかっこいい人もいたし、仕事は楽しかったけど意地悪な人もいた。
仕事帰りに赤い月を見たときに頭がおかしくなった。私がジャンヌダルクであることを誰にも言ってはいけない。また殺されるからだ。
火炙りの刑を思い出すから、私は火が苦手である。理科の授業でつかうアルコールランプに火をつけるマッチさえも怖くて使えなかった。
幼い頃はブロックや木登りが好きな少年のような女の子だった。そして、負けず嫌いであった。
ぎゃーーー!!っとなってしまったあとは叔父に精神病院に送っていかれた。病院ではすぐに注射をされ保護室に閉じ込められた。目が覚めると背中から翼が生えてたのにいつのまにか翼はなくなっていた。
母が私を大切に思ってくれていた。
遠いところから原チャリでお見舞いに来てくれた。私にアイスクリームを2個も買ってくれた。
お母さんのことを覚えてないかもしれないと看護師が言った。
私は「家族…」と答えた。
お母さんは喜んだ。
母はキリスト教で私に聖書をプレゼントしてくれた。
私は興味がなかったので捨ててしまった。
後悔している。
神様がいるということを信じていなかったからだ。
ジャンヌダルクは日本に生まれ変わって来た @19741015a
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