第6話 図書館という情報の塊
同日
よく見ると少し焦げ跡が残っていた。前一人で焼いたときは焦げ跡なんてなかったのに。つまり霊的なものだったというのか。正直言って分からない。
「これからどうすればいいんだろう」こうつぶやいたとき閃いた。また図書館に行って調べればいいではないか。確かに前図書館に行ったがこれは少し街の方の図書館だった。もしかしたら地元の図書館なら何かわかるのではないだろうか。
この問題に一緒に取り掛かっている友達を呼んで図書館に向かった。
「本当にそこに手がかりがあるのか?」自転車に乗りながらそう言われる。そう聞かれるのも無理もない。この図書館は前行ったところより蔵書量も少なく、誰も行かないからだ。
「分からない。」そう返事した。
「そうか…、手がかり、見つかるといいな!」
「ありがとう。」
雑談をしながらこぎ続けること15分、ついに目的の図書館に着いた。
「少し古そうな見た目だな。なんというか少しボロくないか。」そう言われた。確かにこの図書館は私が見た中でトップクラスにボロく見える建物だ。
「そうだね。多少は覚悟していたけどこれは流石に…」
「本当に入るのか?」
「最悪やばそうだったら全速力で逃げるってことで…」
「分かった。」
そんな会話をしながら出入口のドアを開けた。
少し驚いた。なぜなら外から見える光景と違って意外に綺麗だからだ。しかも驚くほど狭い。私が行っている学校の図書館より少し広いぐらいだ。
「さてと探しますか。」そう呟いた。
「この中から探すのか?流石に時間がかからないか?」
「そうだね。この量なら2,3日はかかると思う。」
「結構大変だな…もういっそのこと司書に聞くっていうのはどうだ?」
「司書さんになんて聞くんだよ。『この日記に関する本はありますか』って聞くの?」
「まあ、そんな感じだな。ダメか?」
「どうだろう。司書さんも困惑しないか。変な日記を見せられて関係ある本を知ってるか聞かれても。」
「でもさでもさ、結局は探す羽目になるんだからさもしあったら結構ラッキーじゃないか?もし分からないって答えられても結局探すんだし…」
「分かった。そうしようか。」
私たちは司書さんに聞いてみることを選択した。本の貸出場所にいる司書さんらしき人に日記を見せながら聞いてみた。
「この日記に関する本知りませんか?」
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