霖雨


少し先すら見えないほどの大雨

君の声すら聞き落としてしまうほどの豪雨

傘すら意味をなさないような鬼雨


僕の中にあるくだらない希望は

雨に濡れて錆びて朽ちていく


どんな境遇でも必ず雨が降る

でも止まない雨はないだなんて



一体どの口が言うんだよ



もうずっと雨じゃないか

何も見えない何も聞こえないそんな酷い雨の中に何年も何年も何年もいるくせに


希望を他人に押し付けるなよ

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