第13話 フードコート

ライルがその様子を見ながら 少し頷き

「食事が終われば会いに行きますよ、ダイルに。」

?? 誰?と口を開く前に

「ここに貴方を運んで来た時に出迎えていた、大男ですよ。」

確かに覚えているけど なにか偉い人のようだ。

ワニの顔をした大男で しかもダイルって、

そのまんまだと思った。

ダイの大冒険のクロコダイルがリアルに居る感じだ。

俺がそんな事を考えながら食べていると、

ライルもナイフとフォークを優雅に使い お肉を切り食べていた。

使い慣れているようだし、何しろ上品な感じがして見とれてしまう。

俺は口の中の物を飲み込んで 思い切って聞いてみた「ここは一体どこ何ですか?」

ライルはクスッと笑い「それを食事の後にダイルに訊ねるといいですよ。貴方の聴きたい事はその時に何でも答えくれますよ。」

食事の後にダイルに会いに行くのはそう言う話しをする為なのに 今ライルに聞いてしまって少し恥ずかしくなった。

そんな俺をみて気をつかって話題を変え

「このお肉凄く美味しいでしょう。」

凄く肉厚なのに柔らかく繊維も細かくて脂も乗っている。本当に美味しい!A5ランクの肉って食べた事無いけどこのお肉がそうなのか?とか思いながら食べて、終わったのは2時間ぐらい後で量が多ったのに食べきれた?

この数日飲まず食わずだったのに こんなに食べれるなんて不思議に思えた。

普通なら胃が小さくなってるはずなのに。

食器を返却口に持っていく。

やっぱりフードコートだ。

ライルも俺に合わせてくれていた「それでは、行きますか!」といい その後を付いていく。


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