第2話
マンネリズム、まさにそう。
彼女は相変わらず綺麗で、
仕事もバリバリこなしていたけど、
いつからか、
そんな彼女を魅力的に思わなくなった自分がいた。
今までが順調すぎたから…?
だから突然倦怠期が来たのだろうか。
ここ半年、
休日も一緒に出かける事をしなくなった。
一緒にご飯を食べる事もなくなった気がする。
夫婦なのに。
今日みたいにたまに休日が合っても、
同じ家にいても、
どうして昔みたいに話さなくなったのだろうか…。
「だる…」
家の空気が重い。
さっき紫が残していったため息が蘇る。
彼女は今、何をしているんだろうか。
「起きよ…」
ようやく布団から出て、スリッパを履いて寝室を出た。
リビングからはテレビの音がする。
柔軟剤の匂いがしたから、きっと洗濯をしながらテレビでも見ているんだろう。
そのリビングの扉を開けると、紫の後ろ姿が目に入った。
長い髪をくるっと夜会巻きに束ねて、日の当たる場所で洗濯を干していた。
ふとテーブルに目を向けると、ソーセージと目玉焼きとサラダの乗ったお皿がラップをして置いてあった。
あぁ、朝ご飯か。
と言ってももう昼ご飯だけどね。
俺はそれをレンジで温めて、ご飯をよそった。
「集」
洗濯を干し終わった紫が、俺の隣の席にゆっくり座る。
「ん?」
俺は紫を見ずにテレビのチャンネルを変えて、ご飯を食べ始めた。
「話したいことがあるんだけど」
「何」
「………」
自分から話かけたくせに、紫は気まずそうに口を伏せてしまった。
何。もう。
「あの…」
「何?もうテレビ見てるからあとででいい?」
「え」
「だるい」
「っ」
俺はその時、紫が顔を歪めたことにも気付かず、そのまま食事を続けた。
紫はしばらく何も言わないままそこにいたけど、いつの間にか寝室へ行ってしまっていた。
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